「iSightカメラ」「FaceTime HDカメラ」が
とってもステキに
フィーチャーフォンの歴史をなぞるように、スマートフォンにおいても搭載するデジタルカメラの性能が重要視されるようになった。SNSに投稿したりブログに掲載したり、またはメモに活用するなど用途が多岐にわたることもあり、常々注目されるファクターだ。
「iSightカメラ」(アウトカメラ)は、800万画素で背面照射型センサーを採用。F値は2.4……と、iPhone 4Sと同じに見えてしまうが、イメージセンサー自体は刷新されている。公式データではないが、発色傾向から、地味にスマートフォンの世界に浸透しているSONY製のイメージセンサーだと思われる。ただし、チューニング自体はAppleが独自に行なっているようで、発色傾向は実にナチュラル。明るい場所や暗い場所で撮影してみると、なるべく肉眼で見ているのと近い状態を作ろうとするのが、見ていておもしろい(iSightカメラのレンズを保護するサファイアクリスタルの影響もあるのだろうか)。
また、撮影速度が40%上昇しているため、連続撮影にも強くなったし、アプリ満載時に遭遇しやすいカメラアプリの立ち上がりがきわめて遅い現象にも出くわさなくなった。これは前述の通り、SoC強化とメモリ容量の増加によるものだろう。現時点、筆者のiPhone 5は、仕事柄300本近くのアプリがインストールされているが、カメラアプリをバシバシ起動させても“もたつき”に遭遇していない。なお、撮影データサイズは3264×2448ドットとなっている。
「FaceTime HDカメラ」(インカメラ)は、120万画素に強化された。カメラ機能の変化では一番分かりやすい部分かもしれない。EXIFデータで見る限り、F値は2.4で、暗所でも結構きれいに撮れるだけでなく、普段使いの手鏡代わりにもなってくれる解像感がある。撮影データサイズでいえば、1280×960ドットで、FaceTime時は720pのHDビデオにもなる。もちろん、録画もOKだ。
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