「Retinaディスプレイ」の発色はとても良好
前述の通り、Retinaディスプレイは縦横比16:9になり、サイズでいえば4インチになった。横画面にした場合、アプリによってはちょっと窮屈な印象を受けるが、慣れるにつれ解消されるだろう。画面の解像度は1136×640ドット/326ppi。IPS液晶を採用しており、彩度はApple曰く、iPhone 4Sの44%増しになっている。相変わらず、美麗さをいうわりにカラーキャリブレーション機能を搭載していないため、購入時の状態でいうしかないのだが、やや色温度は高め。一般的なテレビなど青色が強めの環境が多い中では黄色に見える。この点は紙を意識した設定だろう(人間の目は異常なまでに環境適応力があるので、正直いってすぐに慣れてしまう)。
iPhone 5単体で見ればとても鮮やかになったという表現がしっくりくるし、PC側で撮影データを見る場合もiPhone側との見え方の違いがかなり解消された。カンタンにいうと、iPhoneユーザーの誰しもが体験したことのある「iPhoneで撮って見た写真はきれいだったけど、PCで見たら色が違うじゃないですかー!」という違和感が解消されたわけだ。
また輝度はやや高めで、晴天下であれば明るさ100%にすることで、画面情報を確認しやすい。iPhone 4S時は自分の影を使っても晴天下では画面の視認が困難なだったことを考えると地味にありがたい。最低輝度もちょっと高めなので、室内の場合は、スライダーバーを10%前後に近づけるくらいで、ちょうどいい明るさになりやすい。しかしながら、iOS 6になっても画面輝度の調整がホーム画面上から行なえないのは不便だ。
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