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話題の近未来ARカーナビを堪能! もはや未来を追い越した

2012年05月11日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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未来は僕らの手の中!
サイバーなカーナビ「サイバーナビ」がすごい!

 8日にパイオニアから発表されたカーナビ「サイバーナビ AVIC-VH99HUD」が、とんでもないことになっていると各方面で話題になっている。いまやナビの主役はスマホになりつつあり、一時期猛威を奮ったポータブルナビ(PND)も、波が去ってしまった。とくにクルマにガッツリとインストールする2DIN(1DIN)のフルナビは、性能の頭打ちや高額なこともあり、ただでさえクルマ離れが進んでいる若者たちは敬遠しがちだった。

 だが、この新型サイバーナビは、クルマを持っていない層すらも振り向かせた。それは、このナビ独自のギミックである。AR技術とレーザー照射を使い、フロントガラスの向こう側に立体的にナビゲーションルートを表示するという、まさにサイバーなナビなのだ。クルマ好きとして、これは体験しなければならないという使命感(と好奇心)に駆られ、試乗会にお邪魔させてもらった。

 どのように表示されるかが気になってはいたが、実際に見て驚かされた。なんとサンバイザーのかわりに、AR HUD(ヘッドアップディスプレー)ユニットを取り付け、クルーズスカウターにレーザーで映し出されたものが、まるでフロントガラスの外(3メートル先くらいの感覚)に浮き上がっているかのように見えるのだ。ただ、このHUDユニットはサンバイザーを丸ごと外さないといけないため、車種によっては装着できないこともあるという。パイオニア調べでは現在7割のクルマに装着可能とのこと。なお、筆者のBMW Z3は取り付け不可能とのこと。いや、Z3に限らずオープンカーは厳しいそうだ。トホホ……。

デモカーとして用意されていたアウディ・R8。試乗で乗ったのはスバル・レガシィだった
R8での動作イメージはこんな感じ。フロントガラスの向こうに画像が表示されているのは、なんとも不思議な感覚だ
日差しが眩しいときには、このようにサンバイザーを下ろす。こうなると、スカウターに画面は映らないが、どちらにせよ眩しくて見えないから問題ないだろう

 走り出すと、クルーズスカウターにさまざまな情報が浮かび上がってくる。この時点でSF映画などが好きな人はテンション上がりまくりだろう。フロントガラスにスピードメーターなどを投影するシステムは、古くは日産・シルビア(S13)にも搭載されていたが、このようにフロントガラスではない部分に情報を表示するのは、カーナビ史上初の試みだろう。通常のカーナビ(とくにインダッシュタイプ)だと、画面を見るために視線を落とさなければいけない。走りながらだと、チラ見でも結構危険な行為だ。しかし、このHUDだと、視線をちょっとだけ上げるだけで、ナビの情報を得ることができる。安全面から見ても合理的なシステムだ。

 ただ、慣れるまでは、注意力散漫になってしまうかもしれない。なんせ、目の前に交差点名や、前のクルマとの車間距離、赤信号やルート矢印などが表示されるため、それらの情報を目で追っていると忙しくなってしまうのだ。今回は同乗走行だったので、HUDに集中できて良かったが。

 高速道路に乗ると、ハイウェイモードに切り替わり、直近のジャンクションやパーキングなどが表示されるようになる。渋滞や混雑状況によって、ナビゲーションラインの色が変化するのは見やすい。渋滞情報などはネットから得るのだが、これにはドコモのFOMAサービスを利用している。サイバーナビを買った時点で、3年間無料で通信を利用でき、別途契約を結ぶ必要は無い。また、専用のPCソフト「ナビスタジオ」を使用することで、SDカードを介して地図情報の更新が最大3年間追加料金ナシで利用可能となっている。

動作イメージ

 このサイバーナビをインストールするときに、フロントカメラも装着するので、ナビ画面にはそのカメラの映像も映し出される。なので、HUDを見なくてもカーナビの画面には実際の走行シーンと各種情報が表示され、日差しなどでHUD画面が見づらくなったら画面を見て対処できる。ちなみに、ルート検索などの操作性は普通のカーナビと同じ、タッチパネルで行なう。

 一般道→高速道路→一般道と走ってもらったが、慣れてくると視線の移動が最小限で済むため、正面から目を離さずに運転できるのがいい。現実の風景からAR情報を読み取って、役に立つ情報を表示してくれるので、便利というだけでなく未来のクルマを運転しているような感覚も味わえるだろう。価格はすべてオープンだが、フラッグシップの1D+1Dタイプ「AVIC-VH99HUD」が32万円前後、2DIN型の「AVIC-ZH99HUD」が30万円前後になるだろうと予想される。

こちらは2DIN一体型の「AVIC-ZH99HUD」。お値段は30万円!

 こんな未来のカーナビを手に入れられるなら、32万円は安い!?

走行イメージ。実際はもっと奥のほうに表示される直近で3つのジャンクションなどが表示される。ナビゲーションラインが赤くなっているのは、渋滞しているという意味
赤く「S」と表示されているのは、目の前の信号が赤だと判別したから地図のスケールを変えて、通常のナビのように2Dで表示させることも可能
こちらはナビ側の画面。フロントカメラが前面を映し出している。青くターゲッティングされているのは、前方のクルマとの車間距離を判定しているこれもナビ側の画面。左下に制限速度の標識が表示されているが、これもAR情報からどこにどんな標識があるのかを割り出してくれているから
交差点の状況を判別し、ドライバーに注意を促してくれる。そろそろチューブの中をクルマが走る日も近そうだ

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