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クラウドを賢く使う3つの方法 第1回

使えるクラウドサービスはこれだ!【ストレージ編】

2012年01月16日 12時00分更新

文● 井上繁樹、ASCII.jp編集部

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フォトストレージに使えるクラウドはこれだ!

 ここからは使い道でクラウドを選んでみる。まずはフォトストレージとして使うとき。ポイントは(1)プレビューができるか (2)プレビューのサイズは大きいか (3)拡大表示ができるか の3つ。必須ではないが、コメントが残せると撮影した人間としては苦労も報われる。

 使えるのはSugarsyncboxの2つ。boxはプレビュー表示が小さめなのが残念だが、ブラウザー上で直接拡大表示ができ、コメントも残せる。SugarSyncはコメントする際にログインが必要となるため、使い勝手はboxの方が上だ。

SugarSyncのアルバム(フォルダー)共有は受け取ったリンクを開くと大きめの画像でプレビュー表示

画像をクリックすると拡大表示。かなり大きくて見やすい

boxのファイル共有では受け取ったリンクを開くと小さいながらサムネイルを表示

画像をクリックするとSugarSync同様拡大表示。スライダーでさらに拡大表示できるほか、回転も可能


ミュージックストレージに使えるクラウドはこれだ!

 続いては音楽だ。最近はダウンロードして購入する楽曲も多いため、データのバックアップが欠かせなくなってきた。またオンラインに保管しておけば、出先でミュージックサーバーとして使えるためなかなかありがたい。

 ブラウザー/アプリ上での再生に対応したクラウドは多いが、No.1はboxだ。Web上でそのまま同じフォルダーに入っている曲を連続再生できるためジュークボックスのように使えるほか、動画の再生もできるため、マルチメディアプレイヤーとして活用できる。No.2はスマホでもストリーミングが使えて便利なSugarsyncだ。

 ただし、ID3タグの読み込みに対応したサービスは日本国内ではまだ登場していない。スマホのアプリでもそれは同じだ。それでも、スマホに入りきらなかった曲を補完するための“+α”としては十分活用できるだろう。

boxのプレイヤー。音楽だけでなく動画にも対応。フォルダー内のファイルを連続再生できる

SugarSyncの音楽プレイヤー。選択したファイルをプレイリストに追加して順番に再生する

DropboxはAndroidとiOSのアプリが音楽ファイルのストリーミング再生に対応している

SugarSyncのアプリはストリーミングに対応。フォルダー内の音楽ファイルの連続再生ができる


データの受け渡しに使えるクラウドはこれだ!

 クラウド経由でファイルの受け渡しをする際、ファイルに関する注意やコメントはメールをやり取りすることが多い。だが、肝心の内容がメールの山に埋もれてしまうと厄介だ。「ファイルについて.txt」といった注意書きを置いておくこともあるが、それも面倒くさい。

 そこで使えるのがboxのコメント機能。ファイルに1言コメントを付けられるほか、フォルダーにトピック(スレッド)を立ててコメント(レス)を募集することもできる。プロジェクトで共同編集をする際などはかなり重宝するだろう。

 ファイルの更新情報はメールで送信されるほか、右ペインの更新履歴にも残る。Webベースの文書作成機能や表計算機能もあるので、内容が混み入ってきたら、その場で忘れないうちにメモを残しておくこともできる。

boxはフォルダーにディスカッション、ファイルにコメントを残せる

ディスカッション画面。ファイルを共有している相手とテーマごとのコメントのやり取りができる

ブックマークの保存や文書作成、表計算ができる。共有ファイルについてのメモを残す用途に最適

表計算はGoogleドキュメントのもの呼び出している。保存はbox側のみ

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