その昔、初代ポメラの評価機をメーカーさんからお貸し出しいただいたものの、市場での人気とは裏腹に、日々、原稿書きやらレポートなどで追いかけられている筆者がポメラを使う機会はそれほどなかった。
そんな筆者が、今回発表された「ポメラ DM100」を購入したきっかけはFacebook上でいろいろな人と話しているなかで、家族が愛用して、もうとっくに元は取ったかのように思える、amazonで実売3万3800円にて売られている某社のモバイルPCよりポメラ DM100の希望小売価格が高かったからだ。
出荷総数が違うので一概に比較はできないが、 ライセンス料の高いWindows 7を含むモバイルPCより高い、シンプルなテキスト入力専用機に極めて特別の興味を持ってしまった。
ポメラ DM100は、実測重量が438g(エネループ単三電池2個込み)のシンプルなテキスト入力専用機だ。エネループ充電池2個で約25時間の動作ができる。一見ThinkPadのマットブラックに似た蓋を開くと、3秒ほどで書きかけの文章が現れ、速攻で続きの入力作業を行なえる。ほかのハードウェアにはない俊敏さだ。
好む好まざるに関わらず、昨今はパソコン抜きで情報活用や情報共有を語れない時代ではあるので、パソコンとのデータ連係は重要だ。ポメラは単体ではネットワーク接続機能がないので、USBケーブルやBluetooth、SDメモリーカードを通してデータのやりとりをパソコンと行なうのが基本だ。
コンパクトな筐体にも関わらず、横幅一杯を使用したキーボードはピッチが大きく、キートップのタクタイル感の善し悪しは意見が分かれるかもしれないが、窮屈なイメージはなく、ポメラを膝の上やデスク上に置いて、ごく自然に疲れない入力は可能だった。特に使う目的もない筆者だが、正面から向かってキーボード右上の「幅のあるフック穴」がやけに気に入ってしまった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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