オールAMDのハイエンドPCの性能を確認
おすすめパーツの紹介が終わったところで、ここからは実際にこれらのパーツで組んだPCの性能を確認しよう。今回は比較対象として、AMDがFX-8150の直接対抗製品としている「Core i5-2500K」の環境も用意して、その性能をチェックしてみたい。Core i5側のテスト環境は以下のとおり。OSはどちらもWindows 7 Ultimate 64bit版を使用した。
Core i5テスト環境の主な仕様 | |
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CPU | Core i5-2500K(3.30GHz) |
マザーボード | Gigabyte Z68X-UD3H-B3 |
ストレージ | Seagate ST3500418AS(500GB HDD、SATA 2.0) |
それ以外の主な仕様は同等 |
Windowsエクスペリエンスインデックス
まずは、Windows 7標準の「Windowsエクスペリエンスインデックス」にて、基本性能を確認してみよう。今回のPCはハイエンドパーツで固めていることもあり、最低スコアでも「7.6」という非常に高いスコアを記録した。またCore i5-2500Kとの比較でも、「プロセッサー」スコアでしっかり上回っているなど、期待どおりの性能を実現している。
CINEBENCH R11.5
次に、CPUによる3DCGレンダリングのパフォーマンスを計測する「CINEBENCH R11.5」を使い、CPU性能を確認してみよう。
まずはシングルコアのスコアから、1コアあたりの性能を確認してみよう。こちらはCore i5-2500Kの「1.49」に対して、FX-8150は「1.02」となっており、およそ7割程度の性能となっている。逆にマルチコアのスコアでは、Core i5-2500Kの「5.79」に対して、FX-8150では「5.99」と上回っており、8コアの効果がしっかりと出た結果となった。
このことからも、FX-8150ではマルチスレッドに最適化されたアプリケーションでこそ、その実力を発揮できるといえる。
Sandra 2011 SP5
次に、ハードウェア総合テストツール「Sandra 2011 SP5」を使って、CPUの詳細なパフォーマンスについてチェックしておこう。Core i5-2500Kと比較すると、整数演算処理性能を計測する「Dhrystone ALU」ではやや後塵を配するものの、浮動小数点演算の「Whetstone iSSE3」ではCore i5-2500Kより2割以上高速で、総合性能も約7%上回った。完勝とはいかないものの、CPU単体での性能についてはFX-8150が優位といっていいだろう。
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