インターフェース類をチェック
基本構成として用意されているそのほかのスペックとしては、周辺機器接続用インターフェースとしてIEEE1394端子とUSB 2.0端子×10、映像出力用にアナログRGB端子とDVI-D端子など。メモリーカードリーダーは基本構成では搭載されておらず、オプションでの選択となる。主な付属品は、PS/2接続キーボードとマウス、電源ケーブルなど。基本構成でキーボードとマウスが付属するが、すでにそれらを持っているのであればオプションで「なし」を選択すればいい。
拡張スロットは、PCI Express ×16(ボード長210mmまで)とPCI Express ×4(ボード長180mmまで)がそれぞれ1基ずつ、PCI Express ×1(ボード長312mmまで)が2基用意されている。これだけ用意されていれば、将来の拡張性はまったく問題ない。ただし、オプションでグラフィックスボードを選択するとPCI Express ×16スロットとPCI Express ×1スロットを1基ずつ占有することを覚えておこう。
クアッドコアCPUで処理は快適
3Dゲームで遊ぶならグラボが必須!?
次に、Endeavor TY5000Sのベンチマークをご覧いただこう。今回利用した試用機のスペックは以下のとおりで、基本構成そのままの状態だ。
評価機の主な仕様 | |
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製品名 | エプソンダイレクト「「Endeavor TY5000S」」 |
CPU | Core i5-2400(3.1GHz) |
メインメモリー | 4GB(2.0GB×2) PC3-10600 DDR3 SDRAM |
HDD容量 | 500GB(7200回転) |
光学式ドライブ | スーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書き込み対応) |
OS | Windows7 Home Premium 64bit(SP1適用済み) |
キーボード | 109キー PS/2キーボード |
マウス | ホイール付きPS/2オプティカルマウス |
Windows 7の快適さを表わす指針「Windows エクスペリエンス インデックス」では、総合スコアが「4.6」という結果となった。これは「ゲーム用グラフィックス」の性能によるものだが、CPU内蔵のIntel HD Graphics 2000の性能を考えれば妥当な数値だ。さらに高い性能を求めるなら、先に挙げたNVIDIA GeForce GTS 450やATI Radeon HD 5770がお勧めだ。
各スコアを個別に見ると、「プロセッサ」が最高値「7.9」に対して「7.4」と高く、「メモリ」と「プライマリハードディスク」も「5.9」とまずまずのレベルにある。プロセッサの数値はCore i5-2400(3.1GHz)ならではといった結果で、最小構成でも数年は快適に使えるだろう。プライマリーハードディスクの数値である5.9は、ストレージがHDDの場合これはほぼ最高値だ。さらに高い数値を狙うのであれば、SSDか1万回転の爆速HDDを利用するしかない。
ただし、ゲームや動画/画像編集、あるいは3Dを扱うには、グラフィックスが「5.2」、ゲーム用グラフィックスが「4.6」と、少々不安のあるスコアだ。やはりグラフィックスボードを増設して、パワーアップを図りたい。
PCの総合的な性能を測る「PCMark Vantage」では、総合スコアが「9810」という好スコアになった。3D性能を計測する「3DMark Vantage」では、パフォーマンスモードで「P1046」というスコアだ。
実際のゲームではどれくらい快適に遊べるのか。「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第2弾【絆】」を使って調べてみたところ、1280×720ドットの解像度で「1119」という結果となった。画面に表示されるオブジェクトが増えると処理が遅くなるが、普通に遊べるレベルだ。
クアッドコアCPUのCore i5-2400(3.1GHz)によって、全体的に納得のベンチマーク結果となっている一方、ゲーミング性能だけを見てみると最新ゲームで遊ぶには不安のあることが分かる。ビジネス用途が中心であれば、この点は参考程度に考えてほしいのだが、Endeavor TY5000Sがゲーム用途として十分“使える”ポテンシャルも秘めていることが分かるはずだ。