テザリング可能な超小型スマホ「IDEOS」を活用
日本通信は通信サービス(SIM)だけでなく、通信サービスとスマートフォンやUSB接続アダプターをセットにしたパッケージも販売している。その中でちょっと注目したいのがスマートフォン「IDEOS」と「b-mobile 1GB定額導入キット」2枚がセットになった「スマートWiFiパッケージ」(2万6800円)だ。
IDEOSは中国ファーウェイ社が開発したAndroid 2.2搭載のスマートフォンで、一般的なスマートフォンよりもかなり小さいのが特徴。幅54.8×奥行き13.5×高さ104mmというコンパクトモバイルルーター並みのサイズは、小さいモノ好きな人にはかなり魅力的に映るだろう。
その分、画面サイズは2.8型(240×320ドット)と小さく、スマートフォンとしての使い勝手は劣るが、テザリング機能を持つのでPCを使ったモバイル通信には便利だ。価格は2万6800円で、b-mobile 1GB定額をPCとスマートフォンの両方で活用したいのなら、一考の価値があるプランだろう。
使い方はまず、IDEOSに開通手続き(携帯電話から開通窓口番号に電話をしてSIMの番号を入力するだけ)を済ませたSIMカードを挿して起動する。ただしこの状態ではまだ通信できない。通信するにはIDEOS側の設定が必要だ。
設定方法は、「設定」から「ワイヤレス設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」を選ぶ。「APN」と表示された画面が現れるので、ここでMENUボタンを押して「新しいAPN」を選ぶ(APNを新規作成する)。
すると、ものすごく長く、難解そうなネットワーク設定画面が現れるわけだが、その中で入力/変更が必須なのは4つの項目のみ。以下のように設定しよう。
- 「APN」の項目に「dm.jplat.net」と入力
- 「ユーザー名」の項目に「bmobile@fr」と入力
- 「パスワード」の項目に「bmobile」と入力
- 「認証タイプ」の項目で「PAPまたはCHAP」を選択
これらの設定を行なったらMENUボタンを押して「保存」を選択。その後、今作成したAPNを選択すれば通信が行なえるようになっている。
1GB定額を使う場合は「my b-mobile」にクレジットカード情報などを登録する必要がある。IDEOSで登録するなら「bCharge」アプリを使うのが便利だろう。
bChargeアプリを立ち上げると、ユーザーIDとパスワードの入力が求められるが、未登録の場合は「新規登録」ボタンを押せば登録画面(WEBサイト)が表示される。bChargeを使ってログインし、「オートチャージ」の項目を有効にする。それで準備完了だ。
安く手軽に導入できる通信サービスの最有力候補
b-mobile Fairは通信量設定が少なめであったため、毎日利用するユーザーには通信量を気にしながら使う必要があったが、b-mobile 1GB定額ならこうした心配が大幅に軽減され、PCでの利用も十分可能になっている。
通信速度はもう一声欲しいところだが、通信状態が良好であればテザリング経由でのPC利用もなんとか実用的な範囲だ。何より、他の通信会社でよくある2年契約前提のプランがなく、気軽に導入できるのがうれしいところ。
余っている(SIMフリーの)スマートフォンがあるなら、とりあえず1ヵ月試してみるという使い方ができるのはほかにない特徴だ。外出時に手軽に使える通信手段を探しているなら、試してみる価値があるサービスだろう。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
初代「Pocket WiFi」から始まったモバイルルーターを振り返る -
第39回
スマホ
今、激安なiPhone 5をモバイルルーターとして使う! -
第38回
スマホ
月額約1000円からのLTE! 春のデータSIM入門 -
第37回
スマホ
最新スペックのXiモバイルルーター「HW-02E」を試す! -
第36回
スマホ
月3883円ポッキリのLTEスマホ!? イーモバの新製品を試す -
第34回
スマホ
タブレットをお得に使え! iPad&Androidタブ利用料金を考える -
第33回
スマホ
軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した -
第32回
スマホ
学生じゃない人もお得!? 学割でモバイル通信のススメ -
第31回
スマホ
光ファイバー並みの爆速! Xiの100Mbpsサービスを体験 -
第30回
スマホ
7型タブとの相性バツグン!? 最新ガラケーでテザリングを試す -
第29回
スマホ
スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する! - この連載の一覧へ