拡張カードは約229mmのフルハイトまで対応
SST-SG06B450
●URL:http://www.mustardseed.co.jp/products/silverstone/case/sst-sg06b.html
●実売価格:1万9000円前後
Mini-ITXマザーボードを使うからには、ケースはキューブケース程度のサイズでなければ、Mini-ITXのメリットを活かせない。今回チョイスしたケースは、Silverstoneの「SST-SG06B450」である。Mini-ITXまたはMini-DTX専用の小型キューブケースだ。光学ドライブはスリムタイプしか使えないが、そのぶん高さが177mmと低くコンパクトである。拡張カードは規格の標準サイズである9インチ(約229mm)の長さまでサポートするため、ミドルレンジ以下のビデオカードなら間違いなく装着可能だ。また、電源も80PLUS Bronze認証の450W電源を標準装備する。
小さいかわりにベイは5インチがなく、3.5インチと2.5インチが各1基ずつ、CPUクーラーの高さは82mmまでといった制限もあるが、スペックを重視したMini-ITX自作には適したケースだ。
スタンダードなMini-ITX構成 | ||
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CPU | Intel「Core i5-2400S」 | 約1万5500円 |
マザーボード | ASRock「Z68M-ITX/HT」 | 約1万1000円 |
メモリー | DDR3-1333 4GB×2枚セット(バルク) | 約3000円 |
ストレージ | HGST「0S02600」(500GB) | 約3500円 |
PCケース | シルバーストーン「SST-SG06B450」 | 約1万9000円 |
合計金額 | 約5万2000円 |
ワンポイント
ビデオカードはLowProfileモデルも視野に
Mini-ITX向けケースはケース幅が狭いものが多く、拡張カードはLowProfile対応のみという製品が多い。こういったケースで3D描画を強化するには、LowProfile対応ビデオカードが必要で、フルハイトのビデオカードは装着できない点には注意が必要だ。ビデオカードを追加する場合は、ケースのスペックをよく確認してLowProfileのビデオカードを選ぶようにしよう。
なお、今回紹介しているケース「SST-SG06B450」はフルハイト対応なので、LowProfileのビデオカードは必要ない。
万人向けのスタンダードマシンが完成
今回はMini-ITXの自作の特徴や注意点から、自作のサンプル例までを紹介する構成でお届けした。ここまで読んでいただけば、Mini-ITXの自作は、IntelのAtomやAMDのEシリーズが組み込まれたロースペックかつ省電力向けだけでなく、スペック重視のPCも組めることがおわかりいただけるだろう。
次回ではこの構成からスペックアップして、エンコードや3DゲームもできるMini-ITXマシンを目指していく。
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