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小型PCだって十分イケる! Mini-ITX入門 第3回

可能性は無限大! Mini-ITXをNASや録画マシンとして活用する

2011年10月06日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 Mini-ITX自作入門として、前回まではスタンダード構成ハイスペック構成を紹介してきた。今回はMini-ITXマシンを常時稼働させてNASや録画マシンとして活用するほか、静音マシンにする方法を紹介する。

Mini-ITXをNAS化するのに必要なのは何より容量!

 Mini-ITXマシンをNASや録画マシンとして使うには、CPUやビデオカードといった基礎スペックはあまり必要ない。地デジを録画マシンで再生する際に、ビデオカードが動画再生支援機能を持っていれば安心という程度だ。最近の内蔵GPUであればこの点もクリアしているので、CPUやメモリのスペックは低めでよいだろう。ただし、HDDの搭載量には気をつけたい。特に地デジ録画マシンは、見た番組をこまめに消すクセがないと、TBクラスのHDDでもあっというまに空き容量がなくなってしまう。NASでも、音楽CDをすべてWAVEファイルで保存したり、デジタル一眼でRAW撮影するといったヘビーユーザーだと、HDD容量はいつでも増設できるような状態にしておきたいところ。したがって、NASや録画マシンといった使い方では、大容量HDDの搭載とケースの3.5インチベイの数が重要なポイントとなる。

HDDを積みまくれるケースに交換

 まずは、HDDをどっさり搭載できるMini-ITX向けケースに交換する。今回チョイスしたのは、Lian-LiのMini-ITX/DTX(2007年1月にAMDが策定を発表した、ATXに下位互換を持つ規格)向けケース「PC-Q25」だ。このケースは3.5インチベイが7基というミドルタワーケース並みのベイ数を誇り、7基のうち5基はホットスワップにも対応する。これだけベイがあれば、HDD増設時にベイ不足で悩む心配は皆無と言っていいだろう。電源ユニットはオプションだが、奥行きが160mmまでのATX電源を搭載できるため、好きな電源ユニットを選ぶこともできる。注意すべきポイントは、5インチベイと光学ドライブ用ベイがないことと、高さが366mmとMini-ITX用ケースとしてはかなり上背があることだ。この点が気にならなければ、ストレージ特化型のMini-ITXマシンとしては最強のケースである。

3.5インチベイは脅威の7基!
PC-Q25

●URL:http://www.lian-li.com/v2/en/product/product06.php?pr_index=584&cl_index=1&sc_index=25&ss_index=64
●実売価格:1万9000円前後

Mini-ITX用ケースとして高さがあるため、サイズはかなり大きめだ

フロントパネルにあるコネクターやスイッチ類は電源ボタンのみ。究極のシンプルさと言える

写真右のスペースは電源ユニット用。奥行き160mmまでのATX電源ユニットを搭載可能だ

横から見ると、ケースの前半分はすべてベイのためのスペースになっているのがわかる

3.5インチベイは7基で、横からドライブを装着するタイプ

ファンはフロントに140mm角、天頂後部に120mm角ファンを搭載。多数のHDDをガッツリ冷やせる冷却力を持つ

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