Mini-ITX自作の目安に
スタンダードなパーツ構成を紹介
ここで、CPUが自由に選べるMini-ITXマザーボードを使った、標準的な構成のPCを1台紹介してみよう。
今回目指すのは、小さいけれどCPUパワーは3Dゲームも十分にこなせる、ミドルレンジよりもやや下のクラスのスペックだ。また、Mini-ITXに適した小型ケースを使用し、これに合わせて発熱を抑えるよう考慮している。
低電圧版で発熱を抑えよう
Intel Core i5-2400S
●URL:http://ark.intel.com/ja/products/52208/Intel-Core-i5-2400S-Processor-%286M-Cache-2_50-GHz%29
●実売価格:1万5500円前後
今回はマザーボードにIntelのSandy Bridge対応マザーを使うため、CPUもSandy Bridgeの中からチョイスする。小型ケースとMini-ITXの自作となると、CPUのTDPはなるべく低いものにしたいところだ。だが、2コアCPUではパワーに物足りなさを感じてしまうし、Sandy Bridgeの通常電圧版4コアモデルはいずれもTDPが95Wと高めだ。そこで注目したのが、通常電圧版でなく、低電圧版モデルである。IntelのCPUラインナップは通常電圧版のほかに低電圧版、超低電圧版があり、モデルナンバー末尾にそれぞれ“S”(低電圧版)、“T”(超低電圧版)が付けられている。電圧だけでなく動作クロックも低めであるが、TDPは65Wと通常電圧版よりも格段に低いのが特徴だ。今回は4コアで消費電力が低いという、まさにMini-ITX向けとも言える「Core i5-2400S(2.5GHz)」をセレクトした。
Sandy Bridge対応でUEFIも装備
Z68M-ITX/HT
●URL:http://www.asrock.com/mb/overview.jp.asp?Model=Z68M-ITX/HT
●実売価格:1万1000円前後
マザーボードは、ASRockのSandy Bridge対応LGA1155マザー「Z68M-ITX/HT」。CPUは最上位モデルのCore i7をサポートするので、ハイエンドマシンも目指せるスペックを持っている。チップセットはIntel Z68 Expressで、CPUのビデオ描画機能を使ったディスプレー出力に対応。出力端子もHDMI、DVI-D、D-subとすべて揃っている。PCI Express x16スロットを備えるので、ビデオカード無しと有りの両方に対応できるのが強みだ。
次世代BIOSであるUEFIも採用しており、高解像度のグラフィカルな画面でマザーボードセッティングが可能だ。マウスで操作が可能なほか、3TB HDDからのブート(Windowsは64bit版のみ)も可能である。
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