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小型PCだって十分イケる! Mini-ITX入門 第1回

小型PCが作れる Mini-ITXを組む際の注意点はココ!

2011年10月03日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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Mini-ITX自作の目安に
スタンダードなパーツ構成を紹介

 ここで、CPUが自由に選べるMini-ITXマザーボードを使った、標準的な構成のPCを1台紹介してみよう。
 今回目指すのは、小さいけれどCPUパワーは3Dゲームも十分にこなせる、ミドルレンジよりもやや下のクラスのスペックだ。また、Mini-ITXに適した小型ケースを使用し、これに合わせて発熱を抑えるよう考慮している。

低電圧版で発熱を抑えよう
Intel Core i5-2400S

●URL:http://ark.intel.com/ja/products/52208/Intel-Core-i5-2400S-Processor-%286M-Cache-2_50-GHz%29
●実売価格:1万5500円前後

 今回はマザーボードにIntelのSandy Bridge対応マザーを使うため、CPUもSandy Bridgeの中からチョイスする。小型ケースとMini-ITXの自作となると、CPUのTDPはなるべく低いものにしたいところだ。だが、2コアCPUではパワーに物足りなさを感じてしまうし、Sandy Bridgeの通常電圧版4コアモデルはいずれもTDPが95Wと高めだ。そこで注目したのが、通常電圧版でなく、低電圧版モデルである。IntelのCPUラインナップは通常電圧版のほかに低電圧版、超低電圧版があり、モデルナンバー末尾にそれぞれ“S”(低電圧版)、“T”(超低電圧版)が付けられている。電圧だけでなく動作クロックも低めであるが、TDPは65Wと通常電圧版よりも格段に低いのが特徴だ。今回は4コアで消費電力が低いという、まさにMini-ITX向けとも言える「Core i5-2400S(2.5GHz)」をセレクトした。

4コアSandy Bridgeの低電圧版モデル「Core i5-2400S」。リテールパッケージが用意され、ショップでも容易に入手可能

低電圧版と言っても、見た目は通常電圧版のCPUとまったくかわらない。利用する際は、マザーボードのBIOSが対応しているか事前にチェックしておこう

Sandy Bridge対応でUEFIも装備
Z68M-ITX/HT

●URL:http://www.asrock.com/mb/overview.jp.asp?Model=Z68M-ITX/HT
●実売価格:1万1000円前後

 マザーボードは、ASRockのSandy Bridge対応LGA1155マザー「Z68M-ITX/HT」。CPUは最上位モデルのCore i7をサポートするので、ハイエンドマシンも目指せるスペックを持っている。チップセットはIntel Z68 Expressで、CPUのビデオ描画機能を使ったディスプレー出力に対応。出力端子もHDMI、DVI-D、D-subとすべて揃っている。PCI Express x16スロットを備えるので、ビデオカード無しと有りの両方に対応できるのが強みだ。
 次世代BIOSであるUEFIも採用しており、高解像度のグラフィカルな画面でマザーボードセッティングが可能だ。マウスで操作が可能なほか、3TB HDDからのブート(Windowsは64bit版のみ)も可能である。

今回チョイスしたのはIntel Z68 Expressチップセット搭載の「Z68M-ITX/HT」。Sandy Bridge対応のほかに、PCI Express x16スロットも搭載しているのが魅力

Mini-ITXマザーボードといえどI/Oパネル部は豊富。ディスプレー出力はD-sub、DVI、HDMIをすべて搭載する。USBも3.0対応ポートを2基、eSATA2ポートまで装備する

CPUソケットはPCI Express x16スロットのすぐそばにある。そのため、あまり大きなCPUクーラーを装着すると、拡張カードと干渉してしまうので注意

リモコンとレシーバーが付属する。Windows Media Centerの操作をこのリモコンで行なうことが可能だ

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