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長~く使える極上のPCケース2011 第6回

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長~く使える極上のPCケース2011【その他番外編】

2011年09月23日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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ZALMAN「GS1200」

●URL:http://www.zalman.com/jpn/product/cases/GS1200.asp
●実売価格:2万1800円前後

サイドパネルの張り出した部分が特徴的。その実態は200mm角ファンなのだが、デザイン的にもいい味が出ている

重厚感あふれるストレージ特化のフルタワー

 こちらも韓国ZALMAN製のフルタワーケース。「Z9 Plus」はかなりコンパクトな印象だったが、この「GS1200」の第一印象はとにかくデカいに尽きる。デカいだけでなく重量も12.4kgとかなりの重さで、ケース界のスーパーヘビー級にランクされる製品と言える。

フロントから見ると92mm角ファンが2基見える。ファンの後ろには3.5インチベイが3基ずつ用意されている

サイドパネルや電源ユニット部分は、着脱がしやすいように取っ手が付いている。こういう配慮はありがたい

サイドパネルの200mm角ファンで
個性的なデザインを演出

 外観で目を引くのは、サイドとフロントのせり出した部分で、表面がメッシュ状になっていることからこの中にはファンが入っていることがわかる。まずはサイドパネルのほうだが、ここには200mm角の大型ファンが格納されている。

サイドパネルを見ると、200mm角ファンが巨大であることがよくわかる

3.5インチベイはフロントからアクセスするためベイ部分はとてもすっきりしている。ホットスワップ対応などのため、ケーブルの数が多い

 このサイドファンはとても厚みがあり、見た感じでは20~25mmくらいはありそうな雰囲気だ。もちろん直径と回転数が同じなら風量は厚みがあるほうが高いものの、そのぶんケースを幅広にしないと内部で拡張カードなどと干渉する可能性が出てくる。そのため、ファン部分のみがせり出している形を採用したのだろう。なお、排気ファンとして天頂に200mm角ファンとリアに120mm角ファンも備えており、エアフローはかなり強力な部類である。

排気ファンとして天頂に200mm角ファンを装備する

フロントから着脱可能な3.5インチベイ
しかもホットスワップに対応

 フロントの2ヵ所の張り出し部分には、それぞれ92mm角ファンが搭載されている。こちらは手前に倒れる仕組みになっており、倒した状態だとフロントからHDDの着脱ができる。HDD取り付け用のアタッチメントは取っ手付きで着脱は簡単。さらにホットスワップ対応と至れり尽くせりの仕様である。

このファンは吸気目的ではなく、HDD冷却専用のファンという位置付けになっている

フロントファンを手前に倒すと3.5インチベイにアクセス可能。ここも下の3基はホットスワップに対応する

 これに加え、ケース天板にはHDDを裸のまま装着可能なドックも1基用意されているなど、大量のHDDを頻繁に取り換えて使うようなユーザーにはとても便利なストレージ収納システムと言えるだろう。このようなシステムを採用しているため、ベイの数はフルタワーケースとしてはやや少なめだが、あまり気にはならないだろう。

天頂にはホットスワップ対応のHDDドックが用意される。接続はe-SATAを利用

ここはHDDだけでなくSSDの着脱にも対応する

この部分、HDDを使わないときは小物置き場として活用できて便利だ

ホットスワップ対応のため、専用の接続ボードが取り付けられている

 ケース内部はとてもゆったりとしており、マザーボード取り付けスペースは幅350mmが確保されている。これだけあればどんなビデオカードでも取り付け可能なレベルだ。

全長約270mmのビデオカードでも、ドライブベイとは拳1つをゆうに超える余裕がある。どんなモンスタービデオカードでも安心だ

電源ユニットは専用ユニットに取り付けるため、ケースへの出し入れが簡単に行なえる

落ち着いたデザインながら
LED付きなのは好みが分かれる部分

 ホットスワップ可能なベイが大量にあることから、ストレージを大量に使うユーザーには重宝するケースだ。デザインも派手なギミックはないぶん落ち着きがあって万人向けである。ただし、搭載ファンがリアファンを除きすべてLED付きで消すことができないのが残念なところ。スイッチでLEDのオンオフを選択できるように改良してほしいところだ。

サイドパネルは角の取れた丸みのある形状をしている

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