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長~く使える極上のPCケース2011 ― 第3回

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長~く使える極上のPCケース2011【シルバーストン編】

2011年07月20日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 シルバーストンは、これまでのPCケース概念を覆すようなオリジナルのアイデアを盛り込んだ製品を多数リリースし続けているメーカーだ。オリジナル性の高い製品は比較的高価であるが、その分長く使い続けられる拡張性や使い勝手、デザインが施されており、普通のケースとはひと味違う製品を狙うユーザーにとっては、チェックが欠かせないメーカーと言える。

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RAVEN 3 (RV03B-W)

●URL:http://www.silverstonetek.com/raven/products/index.php?model=RV03&area=jp
●実売価格:1万4980円前後

5インチベイベゼルのV字マークと、フロントパネル両サイドを縦に走る太いラインが特徴的なデザイン

マザーボードが内部で90度回転したユニークな配置

 「RAVEN 3 SST-RV03B-W」は、マザーボードや電源ユニットなどの各種デバイスの配置方法が非常にユニークな作りになっているという、かなり独自色の強い設計を持つタワーケースである。
 まずは外観から見てみよう。基本デザインは前モデルの「RAVEN 2」からあまり変わっていないが、フロントと天頂には2本のラインが走っており、黒一色よりも見栄えのする仕様となっている。形状も独特で、フロントベゼル部分はV字で中央部分がやや盛り上がっており、これがデザイン性を高めている。
 なお、フロントベゼルはプラスチックカバーと防塵フィルターの2ピース構成になっており、ホコリの侵入にも配慮された作りになっている。

正面から見るとなかなかいかつい面構えだ。最上部のスイッチ上のパーツはインジケーターで、電源投入時はここが発光する通気口以外なにもないこの部分、驚くことにリアパネルである。コネクターが一切ないため、壁にくっつけて設置することも可能

 ユニークなのは天頂部分で、普通の一枚板ではなくフロントパネルの5インチベイがここにもあるかのようなデザインが施されている。これには秘密があり、この天頂部分は開閉式のカバーになっていて、これを開くと中から拡張スロットが現われるのだ。つまり、このケースのマザーボードレイアウトは、通常リアに位置する拡張カードやリアコネクター類が、ケース天頂部に配置されているのである。

拡張カードやリアコネクター類を隠すための天頂部カバー。フロントパネルの5インチベイがここにもあるかのようなデザインだ

 なんとも変態的な作りであるが、これには大きな理由がある。一般的なケースでのエアフローは、フロント下部から外気を吸いHDD、ビデオカード、CPUと経由してリア上部から排気するというのがスタンダードな仕様だ。だが、これだとさまざまなデバイスで熱せられたエアによりCPUを冷却することになり、CPUを効率よく冷やすという観点からするとあまり好ましくない。
 そこでこのケースでは、吸気をなんと底面から行ない、そのまま一直線で天頂部分から排気するというシステムを採用している。これにより、CPUもビデオカードも冷えた空気を送り込め、さらに上部に熱気もたまらないというメリットがもたらされることになる。

底部の180mm角ファン2基で強力に空気を送り込み、天頂部分から排気するシステム。ファンの回転数は700rpmと1200rpmに切り替え可能吸気口の防塵フィルターも装備。吸気がゴミを吸い取りやすい底面からなので、このフィルターはありがたい

リアパネルや拡張カードのケーブルはカバーに収納

 拡張カードやリアパネルのコネクターは上から差すことになるが、これは前述の開閉式カバーにより外からは見えず、ケーブルもカバー内を通してレイアウトすることが可能だ。
 コネクターが大きくてカバーが閉まらないのではと心配してしまうが、カバー内の余裕は高さ約70mmほどあり、DVI to D-sub15ピンといった変換アダプターを介さなければ十分収まるレベルである。ここはあとあと「しまった!」となってしまうポイントなので、導入を考えている人はコネクターとケーブルを折り曲げるまでの長さをチェックしておく必要がある。

天頂部のカバーを外せば拡張カードやリアコネクター類にアクセスできる。天頂部に拡張カードブラケットなどが見えるというのは、なんとも不思議な光景だカバー内は高さ約70mmほどあり、DVI to D-sub15ピンといった変換アダプターを介さなければ十分収まるレベルだ

マザーボードの裏に多数のシャドウベイ?!

 本製品のドライブベイ構成はかなり特殊だ。まずフロント寄りの位置だが、ここには5インチベイまたは3.5インチシャドウベイとして使う7基のベイがある(うち1基は5インチ専用)。内部スペースを見るとこれ以外にベイユニットは見あたらないのだが、驚くことにこれに加えて3.5インチシャドウベイ4基、2.5インチシャドウベイ2基が用意されている。その設置場所はなんとマザーボードトレイの裏側で、ここにストレージを貼り付けるように設置するわけだ。

リアパネルや拡張カードブラケットが“上”になるようにマザーボードを設置するユニークな構造。当然、ディスプレイなどの外部ケーブルは上からアクセスすることになる付属ケージで5インチベイ3段分のスペースを3.5インチシャドウベイ3基として利用可能。写真では5インチベイ6段分を使い、2基のケージが装着されていることがわかる。

 アクセスするにはマザーボードやビデオカードのメンテナンス時とは逆側のサイドパネルを開く必要があり、アクセス性に優れているとは言えない。また、トレイ裏なので空気の流れが悪く、HDDを冷やしにくいというデメリットもある。
 ただ、限られたスペースを活用してベイを増やしているのは、なかなか意欲的な挑戦である。ストレージをすべてトレイ裏に配置して、内部の見た目をスッキリさせたいという人には魅力的な設計と言えるだろう。

右パネルを開けるとマザーボードトレイ裏側にアクセス可能。普通のケースではなにもない部分だが、本製品はここにシャドウベイが多数用意されている

 ユニークなエアフローを実現するための冷却ファンは、底面に180mm角ファン×2、天頂に120mm角ファン×1を標準搭載する。これとは別にフロントに4基、背面に1基、側面に1基の120mm角ファンを追加可能だ。  エアフローシステム、ドライブベイなど個性的な作りを随所に盛り込んだケースであり「普通のケースでは満足できない」という人には絶対にオススメできる製品である。

(次ページへ続く)

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