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ミクZ4、3年目の本気! SUPER GT激闘記 第30回

勝利への執念! ミクZ4、雨の鈴鹿を5位フィニッシュ!

2011年08月24日 18時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、痛車カメラマンK、編集部

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追撃の歌姫! 魔法の靴=スリックタイヤを得て
驚異のタイムで追い上げる!

 ここから自他共に認める負けず嫌い王、谷口選手の怒濤の追撃が始まる。GT500クラスと遜色ないタイムを出しながら、ライバルたちを抜きまくる! 9位に上がり、ついにポイント圏内まで来たとき、運命の女神はミクの人気に嫉妬したのか、嫌がらせをする。ここにきて、ピット作業違反でのドライビングスルーペナルティーを食らってしまったのだ。大橋監督にこのときの様子を聞くと「給油が終わらないうちに、タイヤ交換を始めてしまった」とのこと。

 だが、10位以下に圧倒的な差をつけていたので、ペナルティーによる順位の変動がなかったのは不幸中の幸いと言える。また、3位を走行中だった#43 ARTAガライヤは、このとき走行中に突如エンジンから出火。そのままストップしてしまう。同門である#14 SG CHANGI IS350も上位を走っていたのだが、ピット作業違反とピットレーン速度違反の、2回のドライビングスルーペナルティーが課せられて、優勝争いから脱落。また、再び前に出られていたエヴァ紫電もパスし、なんと5位までアップしたのだった。

 このとき、前を走るのはあのライバル#11 JIMゲイナー 458。このマシンの前でフィニッシュすることは必須、と谷口選手はいつも言っていた。残り10周を切った状態でタイム差は20秒ほど、ラップタイムでは4~6秒ほどミクZ4のほうが速い。#11 458もスリックに替えたとはいえ、98kgものウェイトハンデがあり、あまりタイムが上がっていない様子。このまま行けば、GT500がゴールするまでにはオーバーテイクできる計算になるが……。

 今回のレースは、雨で全体的にペースが遅いこと、セーフティーカーが入ったこともあり、500kmを走りきる前に制限時間(3時間半)によるタイムアップが濃厚となっていた。30分の延長があったものの、時間切れでレースは終了。#11 458のすぐ後ろ、0.873秒差まで追いついたものの、結局追い抜くことは叶わずに、5位でチェッカーを受けたのだった。

 鈴鹿での痛車勢の順位は、5位 #4 ミクZ4、6位 #2 エヴァ紫電、11位 #27 イカ娘フェラーリ、そして、#7 エヴァポルシェ弐号機、#34 ハルヒポルシェ、#5 マッハ先輩の3台はリタイヤという結果になった。

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