このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ミクZ4、3年目の本気! SUPER GT激闘記 第47回

富士に歓喜のミク凱旋! ミクZ4、特別戦で4度目の大勝利

2011年11月13日 03時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、原 勝弘、編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

予選では惜しくも2位だった ミクZ4と谷口選手だが……

 SUPER GTのGT500クラスとGT300クラス、そしてフォーミュラニッポンのマシンがそれぞれ100kmのスプリントレースを行なう「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011」(以下、特別戦)。去年は残念ながらミクGTプロジェクトでの参加はなかったが、今年は最初からスケジュールに加えられており、最終戦もてぎでチャンピオンを決めたいま、堂々とこのエキシビションマッチに挑むことになった。

 この特別戦、通常とルールが大幅に違う。まず予選が金曜日、第一レースの決勝が土曜日、第二レースの決勝が日曜日の3日間のスケジュールとなっている。そして、第一レースと第二レースはチームのドライバー1人がどちらか一方を走り(交代なし)、GTマシンは500と300のクラス混走がなく、ウェイトハンデもすべて下ろされて(性能調整ぶんはそのまま)、ドライバー&マシンのガチンコ対決がウリだ。そして、上位3チームには高額の賞金が出るということもあり、ドライバーたちのモチベーションはかなり高い。

 われらがミクチームは第一レースが谷口選手、第二レースが番場選手という布陣で挑む。金曜日の予選は大雨。そんなバッドコンディションの中、今年最大のライバルだった#11 JIMゲイナー 458を駆る平中選手が驚異の「1'53.719」を叩き出しトップに立つ。対する谷口選手も雨に強くなったADVANタイヤを装着して猛烈にアタック。「1'53.857」を刻むが、惜しくも平中選手には及ばず2位という結果になった。このときの様子を谷口選手は「この状況の中、2位だからいっか、とサーキットでは思っていたんですけど、ホテルに帰ったらやっぱり1位が獲りたかったと悔しさがこみ上げてきた」と語り、相変わらずの負けず嫌いっぷりを発揮していた。

 番場選手が挑む第二レースの予選は、荒天のため金曜日は中止となり、土曜の朝に持ち越されることになった。

 迎えた土曜日。朝は晴れていたが路面がまだウェットのため、スリックかインターミディエイト(浅溝)のどちらのタイヤを装着するかで、多くのチームが悩まされた。ミクチームも例外ではない。番場選手はそのうち路面が乾くだろうとスリックタイヤをチョイス。残念ながら、このバクチは大ハズレで、番場選手に限らず、スリックを選んだチームは下位に沈むどころか予選規定タイムを満たせないチームさえ続出だった。番場選手はそれでも予選タイムを「1'57.324」でクリアし(規定タイムは、1'58.621)、ぎりぎり12位で勝ち残った。痛車仲間の#2 エヴァ紫電は4位、#27 イカ娘フェラーリは8位で、今シーズン初めてイカちゃんの後塵を拝してしまった。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ