吉田編集長、次のOSのバージョンは「11.0」と予想!
吉田:それにしても、「Lion」って名前は意味深だよね。LeopardからSnow Leopardにアップデートしたときは、Leopardの頭に「Snow」を付けただけで「あまり変わってないよ」というアピールだった。それが今回はLion、つまり「百獣の王」じゃないですか。ネコ科の大型動物のボスみたいなもんでしょ。
── おおっ。そうすると次期OSはホワイトライオンとか?
吉田:いや、そうはならずに「11.0」だと思う。そうしないといけないように、あえてLionという名前を使った。LionはジョブズCEOの集大成なんですよ。Lionで終止符を打っておけば、これ以上出せない。10.8で「Cat」なんていわれてもずっこけるでしょ。
── ネコ科にこだわる必要がなくなった?
吉田:コードネームの連続性がなくなる時点でもう「10.8」は出しにくいわけです。そのうえで、今後、iOSとの融合を進めるのか、OS Xという名前をなくしちゃうのかは見物。今回、プレスリリースではOSの正式名称として「Mac OS X Lion」と書かれているけれど、ウェブページでは「OS X Lion」という表現だけを使っているよね。10.7というバージョン番号すら含めずに、OS X Lionという名前をもっと表に出したいという意志を感じる。
―― ずっと「Lion」って言ってますよね。そういえば、新機能の話をしてませんが、「ここがクール!」という体験はありましたか?
吉田:MacBook Airのところでも少し触れたけど、11インチだとフルスクリーンでMission Controlを使うのがいいね。全画面表示の切り替えも便利。
Launchpadは、何かあったときにこの画面を呼び出せばソフトを起動できる。30インチディスプレーだといちいちDockにカーソルを持っていくのが面倒だけど、Launchpadなら大画面でも表示項目数が変わらないので、マウスカーソルの移動が少なくて済むこともある。どちらかといえばノートパソコンユーザー向けの機能満載だよね。
―― ぶっちゃけると、操作性が悪くなっただけで大して変わらないイメージが……。
吉田:えー!
―― 新機能も使わないし、スクロールの方向が従来と逆になったり、3本指スワイプが2本指に変わったりしていて使いにくい。俺だけに関して言えば、まだ「これがOS X Lionの実力だ……!」みたいな驚きに出会ってないという。そういえば、「MacPeople 2011年9月号」(7月29日発売)では大特集を掲載するんですよね? そういう便利体験もMacPeopleを読めば分かる?
吉田:…………うん。
―― そこは即答してくださいよ(笑)
吉田:いやいや、分かると思いますよ! 今回、192ページの小冊子「Mac OS X Lionパーフェクトガイド」で、OS X Lionのインストールやソフトウェアの操作術、「システム環境設定」の設定方法を網羅した。小冊子で概要をおさえたら、その後に第一特集「触ってわかったLionの+とー」でいいところ、悪いところをチェックしてみてほしい。特に回避策も含めて悪い所を読んでいただいたうえで、OS X Lionに乗り換えるかどうかを決めてもらえるといいかな。
―― 何か最後、宣伝みたいになってますが、192ページの小冊子が付いて890円という価格は結構安いかと。
吉田:限界に挑戦しました。本誌、小冊子ともそれぞれ192ページで、2冊の本を作った状態なのでお買い得なのは間違いない。
―― というわけで、Lion、MacBook Air、Mac miniの特徴が分かりましたでしょうか? 皆さんもぜひ店頭で実機に触れてみて、その使い勝手を確かめてみましょう!
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Mac People (マックピープル) 2011年 09月号 [雑誌]アスキー・メディアワークス