ブラウジング中心の利用ならば最適
Windowsの快適さを示すWindowsエクスペリエンス インデックスの結果は、やはりCPUとグラフィックスの項目が低めの結果となった。ネットブック用には、機能を限定したWindows 7(Windows 7 Starter)が採用されているが、これを動かすぶんには支障がない。
レスポンスに関しては、OS/アプリの起動には時間を要する。しかし一度起動さえしてしまえば、十分快適なフィーリングで文書入力やブラウジングをこなしていける。起動から常用アプリ立ち上げまでの時間を割り切れるなら、操作に対するストレスをあまり感じずに済むだろう。
実際に利用シーンを踏まえた検証もしてみた。まず、Windowsの起動までにかかる時間は約1分と少々長め。起動後にアプリケーションを起動したりすると、わずかな待ち時間が発生する。
ブラウザーを利用して、一般的なページを移動しながらのブラウジングと、YouTubeでフルHD動画の視聴をした場合、CPU負荷率がどうなるのかも確かめてみた。結果としては、ブラウジングはブラウザ起動時に90%近くまで負荷が高まった後、新規ページを読み込むたびに80%程度まで高くなるものの、一度読み込んでしまったページを閲覧している分には10%以下にとどまっていた。
YoutubeでのHD動画視聴は、フルHD動画はスムーズに再生できなかった。720pでもカクつきがめだったため、480pでの視聴状態で負荷率を計測してみたところ、常時50~75%くらいになっていた。
CPU負荷という面ではなく、快適な視聴という面から見てみると、480pの動画をムリなく見られると感じられた。本機の場合、画面解像度が1024×600ドットということもあり、縦720ドットの動画は必ずしも必要ではない。これを考えれば、動画・ウェブブラウジングともに必要な性能は持っていると言えそうだ。
長時間の外出にはACアダプターを持ち運びたい
ACアダプタをはずし、バッテリーだけでどれだけ動くかを実測してみたところ、2時間4分でACアダプターを接続するように促すメッセージが表示され、以降ディスプレーが暗くなった。電源プランを高いパフォーマンスモードにした状態での結果であるため、省電力設定にすればもう少し持つだろう。外出先でのちょっとした作業などには十分な力を発揮してくれそうだ。
なお、ベンチマークについてはいくつか実施してみたが、3D描画能力を試すタイプのものを動作させるのは難しいようだ。他モデルとの比較材料として、CrystalMark 2004R3、PCMark05の結果を掲載しておく。CPUやグラフィックスの描画能力の問題もあるが、ディスプレー解像度も1024×600と抑えめであり、最近のゲームの場合要求される解像度に届いていないというケースも少なくないのでいたしかたない部分だろう。
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