気付かぬうちに進化を続けていたネットブック
いち時期もてはやされたネットブックだが、ノートPCの低価格化の流れの中で、市場の関心は第2世代Core iシリーズ(SandyBridge)搭載機やCULVノートなどに向かってしまったかもしれない。
しかし待ってほしい。ネットブックも世代を重ねる中で使いやすく進化を遂げている。その歩みが確かに感じられるのが「IdeaPad S100」だ。皮シボを思わせるような立体的なテクスチャーはデザイン的にも上質。持ち運びやすいサイズは手に持つと大変シックリくる。キーボードなど操作感に直結する部材も良質なものが選ばれている。
大容量バッテリー使用で最大7.1時間使え、「クイックスタート」で利用できるアプリケーションも豊富になった。ほぼ1kgの重量で快適なネットサーフィンや文書作成をしたい、しかも上質感を損なわず、手ごろな価格で。そんな風に考えているなら、IdeaPad S100をぜひ体験してほしい。欲張りな期待にも応えてくれるはずだ。
発売時期:2011年6月
約1.1kgのボディーに使いやすさを凝縮!
一時期、コンパクトで安価なネットブックが爆発的に流行した。一方で、安価だということから初心者が飛びついたが、うまく使いこなせなかったというケース。サブマシンとして使うつもりが、性能面でもう一歩足りない面があると感じたケース。こうした声を聴くことあった。
その後市場には、もう少し大型だが、性能が高いCULVノートが登場したり、そもそも標準的な性能のノートPCの価格が大幅に低下するなど変化が生じた。ネットブックよりもこうした製品に関心を持つ層が増えてきたのも確かだ。
しかし、安価でコンパクトなノートPCが欲しいという需要は確実にある。そしてそれに応えてくれる選択肢としては、今もネットブックが有力だ。
持ち運びやすいコンパクトなボディーに、普段づかいするのにそれほど苦労しないスペックを詰め込み、毎日の持ち歩きにも耐えられる約1.1kgにまとめた。そんなミニノートフリークの要望にきちんと答えてくれているのがレノボの「IdeaPad S100」だ。
約B5サイズで週刊誌より小さいノートPC
「IdeaPad S100」を見た多くの人の感想は「小さい!」というものではないだろうか。ボディカラーがブラックであることも手伝っているのか、とても引き締まってコンパクトだという印象がある。
実際のサイズは幅268×奥行き168×高さ25.4mm(最薄部16mm)。身近なもののサイズでいえば、B5サイズの大学ノートが最も近い。わずかに幅が広く、奥行きが狭いから、B5サイズを少し縦長にしたくらいのイメージだ。週刊誌などを持ち歩く習慣がある人なら、それより1周り小さい程度だというとわかりやすいだろう。
実際に手にとってみると、非常に持ちやすいサイズだ。特にヒンジと逆側をつかむようにして持ち、肘を曲げて小脇にかかえるようにするとしっくりきた。約1.1kgという重さは、ノートとしてはかなり軽量。本体がコンパクトなためか、片手で持つとギュッと詰まった密度感は感じられる。しかしカバンに収納したり、安定した形で持ってしまえば、それほど気にならない重さだ。
モバイルマシンとして特別に薄型ではないが、このぐらいのほうが安心感がある。華奢な印象もなく、少々厚い本と重ねたり、バッグの中で多少押されたりしても心配はなさそうだ。また、角を丸くしてあるおかげで持ちやすく、手にも優しい。
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