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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第3回

メロンインテ、初戦の唐津は大逆転優勝!

2011年04月18日 22時32分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、MRCサポーターズ

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唐津最後の戦い、デイ2!
メロンインテ、怒濤の追い上げ!

 10日、デイ2。快晴だが気温は低い。ギャラリーステージが開かれるこの日、サービスパークには朝からたくさんの観客が詰め掛けて、最後の戦いに挑むマシンのメンテナンスを見つめている。

デイ2の朝。空は晴れ渡っているけど、早春に逆戻りしたように寒い! 太陽に向かって立つサポート隊の姿は、まるで陽の光で身体を温めるミーアキャットみたい(笑)

タイヤ無交換作戦でデイ1を走りきり、デイ2のための4本の使用枠を残すことができた。切り札となる4本のフレッシュタイヤがメロン号の到着を待つ

オーバーナイトパルクフェルメ(車両保管)を出てサービスCに入ったメロン号。すぐさまジャッキアップしてタイヤ4輪をすべて交換

この日は、ヒストリックカーによるツーリストトロフィーというイベントも併催されていた。まずはロータス・ヨーロッパスペシャル。大人の膝くらいの高さしかない!

ワークスカラーの三菱ギャランVR-4。そうか、もうこの型のギャランもヒストリックの枠に入るのか……?

ラリー仕様にモディファイされた初代三菱ランサー

オールドモータースポーツファンなら泣いて喜ぶ、トヨタTE27レビン。助手席ダッシュボードの機器は今でいうラリーコンピュータだけど、この頃はすべて機械式。もちろん筆者にはどう使うのやら皆目わからない……

 メロン号は、今回のイベントの最後となるここサービスCで、切り札のフレッシュタイヤ4本を投入。いずれもドライ路面を想定したミドルコンパウンドのタイヤだ。さらにスペアタイヤを通常の2本から1本に減らして、可能な限りの軽量化をはかる。残るSSは4本、あとはクルーに全てを任せて、彼らの帰還を待つのみだ!

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS7/三方 III
(6.86km)
5:48.6(TOP)42:48.1(+20.5)
SS8/白木々場 III
(8.99km)
8:40.1(=)51:28.2(TOP)
SS9/肥前 I
(1.38km)
0:59.8(+0.9)52:28.0(TOP)
SS10/肥前 II
(1.38km)
0:59.3(+1.6)53:27.3(TOP)

 SS7「三方 III」。メロン号は渾身のアタックで、ついに5分50秒台の壁を破る5分48秒6のスーパータイムを記録。2位浮上を狙うセリカをさらに8.9秒引き離すことができた。そしてトップのS2000まで、あと20.5秒!

眞貝選手「このイベントには、07年に全日本に参戦して以来5年続けて出場してますが、勝負どころの三方ステージには良い思い出も悪い思い出もあります。その中でも、今回のSS7はその集大成ともいえる、自分も納得のアタックでしたね。特に今年から投入された新しいコンパウンドのタイヤが驚異的なグリップと持続力を発揮して、あー終わってほしくない、と思えるほど気もちいいステージでした」

 そして、運命のSS8。

眞貝選手「SS7の好調を維持したまま、丁寧な走りでタイヤのマネジメントに気を使いながらそれなりに気持ちよく走っていると、中盤に明らかにミッションブローと思えるオイルの痕跡がありました。どうしてもラインを交差させなければならない状況で『オイルが……』とつぶやきながらペースをコントロールしていると、コース上で手を振るクルーが!」

 そのとき、筆者はサービスパーク内にあるヘッドクオーター横の公式掲示板で、SSタイムが発表されるのを待っていた。ネットで配信されるSS速報は更新されるのがワンテンポ遅いため、いち早く状況をつかむには全てのタイムが集められるヘッドクオーターに出向くのが一番早いのだ。

(次ページへ続く)

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