万全のデータ保護
セキュリティー面に関して、ThinkCentre M91pはHDD内に保存されるすべてのデータを暗号化して保存する。データの解読に必要となる暗号鍵は、本体内のセキュリティーチップに記録されるため、万が一HDDが盗難されたとしても解読することはできない。
PC本体を盗難された場合に備えて、インテルvProテクノロジーのひとつ「Intel AT(アンチセフト・テクノロジー)」にも対応している。これはPC本体が盗難されても、遠隔操作でHDDへのアクセスを禁止できる機能だ。利用するには、インテルへのサービス利用登録が必要となるが、二重の備えができるのは心強い。
将来的に内蔵HDDやPC自体を破棄する際にデータを抹消する必要もある。こちらも、レノボ・ジャパンでは「ThinkVantage Secure Data Disposal」というデータ抹消ツールを無償でダウンロード提供している。
削除方式はManual/Quick/Medium/High/Ultra/Customの6種類から選択できる。最高レベルとなるUltraでは、米国国防総省の既定に準拠した削除方式でデータを抹消することが可能だ。
様々な用途で活躍できる1台
ThinkCentre M91pは、ローエンドからハイエンド構成まで多彩な本体構成をランアップし、BTOによる柔軟なカスタマイズを行える。そのうえで、メモリーカードリーダーは、自作パソコンで用いるようなスクエア型のベゼルではなく、独自のカバーを付けることでデザインの統一感を出しているのは好印象だ。
スペックの柔軟性を確保しつつ、静音性に優れ、筐体デザインにもこだわりが見られる。加えてHDDのデータ保護、PCの盗難防止対策がハードウェアレベルで備わっており、重要なデータを管理するPCとしても安心して導入できる製品だ。
今回試用した「ThinkCentre M91p」の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i7-2600(3.40GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ストレージ | HDD 320GB |
インターフェース | USB2.0×8、DisplayPort、1000BASE-Tなど |
サイズ | 幅337×高さ99.7×奥行き369mm |
重量 | 7.5kg |
OS | Windows 7 Professional 64bit版 |
直販価格 | 12万9570円(執筆時点) |
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