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いま旬のビジネスPC 第30回

Windows 7搭載で資産をそのまま利用可能

富士通、次世代Atom搭載の全部入りスレートPC「STYLISTIC」

2011年03月31日 09時00分更新

文● 石井英男

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独自のタッチ入力やマウスエミュレーターなどがプリインストール

 参考のために、Windowsエクスペリエンスインデックスを計測したところ、プロセッサーが2.1、メモリが4.1、グラフィックスが4.9、ゲーム用グラフィックスが3.6、プライマリハードディスクが5.9という結果になった。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。グラフィックスやプライマリハードディスクのスコアは比較的高いが、プロセッサーのスコアは2.1とやや低い

 SSDを搭載しているため、プライマリハードディスクのスコアは比較的高い。

 実際の使用感も、さすがにデュアルコアCPUを搭載したノートパソコンに比べると重いが、予想より軽快に動作しており、ビューアとして使うなら、十分なパフォーマンスだといえる。

Windows 7標準の手書き入力機能

Windows 7標準の仮想キーボード

 文字入力は、Windows 7標準の手書き入力や仮想キーボード以外に、富士通独自のタッチ入力も利用できる。

富士通独自のタッチ入力。手書き入力の認識率も高い

タッチ入力のひらがなキーボード。連想変換機能にも注目

 タッチ入力は、手書き入力やひらがな、カタカナ、英字などの仮想キーボードを利用でき、連想変換機能も備えているので、入力効率が高い。

タッチ入力では、QWERTY配列の仮想キーボードも利用できる

マウスエミュレーター「Onescreen touchpad」で、画面の一部をマウス代わりに利用できる

 また、マウスエミュレーター「Onescreen touchpad」もプリインストールされており、画面の一部をマウスやランチャー、テンキーとして利用できるのも便利だ。

法人向けスレートPCとしての完成度は高い

 STYLISTIC Q550/Cは、Windowsのソフトウェア資産を利用できるスレートPCであり、次世代Atomを採用することで、必要十分なパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動を両立させていることが魅力だ。

 指紋認証とスマートカードに対応するなど、セキュリティー機能が充実していることも、セキュリティー重視の法人ユースではありがたい。

 ペンありモデルの価格(税別)は9万9800円、ペンなしモデルは8万9800円からであり、価格的にもリーズナブルだ。法人向けスレートPCとしての完成度は高く、特に客先でのプレゼンツールや営業用ツールとして威力を発揮するだろう。

 現在、Windows PCで活用しているアプリケーションをそのまま利用できるので、一から文書を作成するのではなく、文書やウェブサイトなどのビューワーとして使うことが多い人にも向いている。

「STYLISTIC Q550シリーズ」の主な仕様
ディスプレー 10.1型WXGA(1280×800ドット)
タッチパネル方式 静電容量方式(ペンなしモデル)
静電容量方式、電磁誘導方式(ペンありモデル)
OS Windows 7 Professional/Home Premium
CPU インテル次世代Atom(Oak Tail)
メインメモリー 2GB
ストレージ SSD 30GB/SSD 62GB
インターフェース USB2.0、SDメモリーカードスロット、1.3Mカメラ
セキュリティー機能 スマートカード、指紋センサー、セキュリティーチップ
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 3.0、ワイヤレスWAN対応
サイズ 幅275×高さ16.2×奥行き192mm
重量 約690g(標準バッテリー)、約840g(大容量バッテリー)
駆動時間 約3.2時間(標準バッテリー)、約10時間(大容量バッテリー)

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