独自のタッチ入力やマウスエミュレーターなどがプリインストール
参考のために、Windowsエクスペリエンスインデックスを計測したところ、プロセッサーが2.1、メモリが4.1、グラフィックスが4.9、ゲーム用グラフィックスが3.6、プライマリハードディスクが5.9という結果になった。
SSDを搭載しているため、プライマリハードディスクのスコアは比較的高い。
実際の使用感も、さすがにデュアルコアCPUを搭載したノートパソコンに比べると重いが、予想より軽快に動作しており、ビューアとして使うなら、十分なパフォーマンスだといえる。
文字入力は、Windows 7標準の手書き入力や仮想キーボード以外に、富士通独自のタッチ入力も利用できる。
タッチ入力は、手書き入力やひらがな、カタカナ、英字などの仮想キーボードを利用でき、連想変換機能も備えているので、入力効率が高い。
また、マウスエミュレーター「Onescreen touchpad」もプリインストールされており、画面の一部をマウスやランチャー、テンキーとして利用できるのも便利だ。
法人向けスレートPCとしての完成度は高い
STYLISTIC Q550/Cは、Windowsのソフトウェア資産を利用できるスレートPCであり、次世代Atomを採用することで、必要十分なパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動を両立させていることが魅力だ。
指紋認証とスマートカードに対応するなど、セキュリティー機能が充実していることも、セキュリティー重視の法人ユースではありがたい。
ペンありモデルの価格(税別)は9万9800円、ペンなしモデルは8万9800円からであり、価格的にもリーズナブルだ。法人向けスレートPCとしての完成度は高く、特に客先でのプレゼンツールや営業用ツールとして威力を発揮するだろう。
現在、Windows PCで活用しているアプリケーションをそのまま利用できるので、一から文書を作成するのではなく、文書やウェブサイトなどのビューワーとして使うことが多い人にも向いている。
「STYLISTIC Q550シリーズ」の主な仕様 | |
---|---|
ディスプレー | 10.1型WXGA(1280×800ドット) |
タッチパネル方式 | 静電容量方式(ペンなしモデル) 静電容量方式、電磁誘導方式(ペンありモデル) |
OS | Windows 7 Professional/Home Premium |
CPU | インテル次世代Atom(Oak Tail) |
メインメモリー | 2GB |
ストレージ | SSD 30GB/SSD 62GB |
インターフェース | USB2.0、SDメモリーカードスロット、1.3Mカメラ |
セキュリティー機能 | スマートカード、指紋センサー、セキュリティーチップ |
ネットワーク | IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 3.0、ワイヤレスWAN対応 |
サイズ | 幅275×高さ16.2×奥行き192mm |
重量 | 約690g(標準バッテリー)、約840g(大容量バッテリー) |
駆動時間 | 約3.2時間(標準バッテリー)、約10時間(大容量バッテリー) |
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