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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第46回

モバイルに便利な、同期ソフトなどに注目

IdeaPad S10-3(2)──少数精鋭のアプリケーションを知る

2010年12月28日 11時00分更新

文● 二瓶朗、写真●篠原孝志(パシャ)

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ここではレノボのネットブック「IdeaPad S10-3」に搭載されているアプリケーションについて見ていこう。S10-3に搭載されるアプリの数はそれほど多くないが、いずれもモバイルで使うネットブック向きの気の利いた便利アプリだ。そんなS10-3搭載のアプリについて簡単に解説しよう。

Lenovo DirectShare

 自宅や職場にメインで使う母艦PCがあって、S10-3を出先で使うという人にとって、よく使うファイルの同期は欠かせない。

 それを手助けしてくれるのがこの「Lenovo DirectShare」だ。USBメモリーを介して、またはLAN上のほかのPCと、「マイドキュメント」「マイピクチャー」などのフォルダを共有できる。重要ファイルのバックアップにも活用できるだろう。

設定は初回起動時のウィザードに従う。USBをメモリーを差し込んでウイザードを開始する

USBメモリー内に同期用のフォルダが作成されてウイザードは完了

以降は、アイテムを選択するだけで同期が完了する


Lenovo ReadyComm

 S10-3を使用しているとき、周辺の無線LANアクセスポイントを検出してインターネットへの接続をサポートする。Bluetooth搭載機では、Bluetooth機器の検出も可能。持ち運ぶことが前提のネットブックだけに、無線環境を迅速に把握できるこのアプリはよく活用することとなる。

Windows 7標準の無線LAN接続機能よりも容易に接続が可能。ReadyCommが稼働しているほかのレノボPCが付近にあれば、無線でファイルや画面の共有も可能


Lenovo Veriface

 指紋センサーなどの認証デバイスを搭載しないS10-3だが、「Lenovo Veriface」でユーザーの顔画像を登録して、それを認証キーとしてWindowsのログオンやブラウザの使用管理に利用してセキュリティレベルを向上できる。一度顔認識を行うと、次回のWindows起動時に、パスワードを入力せずに顔の認証だけでログオンが可能となる。外出先でも、液晶を開いたらキーボードを叩くことなくすぐに使い始められる。

アプリを起動して初期設定を行うと、本体上部に内蔵されているWebカメラを使って顔認識が開始される

ユーザーの輪郭、目の位置などがスキャンされて認証キーが作成される。認証の際も同様に、輪郭と目の位置がスキャンされる

一度認証が完了すると、以降はパスワード不要でログイン可能となる。なお、顔認証の設定を解除する場合は、いったんアプリをアンインストールする必要がある


Energy Management

 S10-3の電力供給状況は、使う場面によって異なる。自宅またはオフィスではACアダプターを接続して使い、外出先では完全にバッテリー駆動で使うことが多くなるだろう。このとき、電源設定を任意ですぐに変更できるのがこの「Energy Management」だ。特にバッテリー駆動時は、電源設定を変更してできる限り省電力使用にすることで、連続駆動時間を長くすることができる。

電源設定を5つのパターンから選択できる

電源設定は、そのままの状態でも使えるが、より細かくカスタマイズすることも可能だ


OneKey Recovery

 「OneKey Recovery」は、システムバックアップやシステムリカバリー、リカバリーディスクの作成が可能なアプリ。バックアップさえとっておけば、たとえWindows自体が起動しなくても、電源投入後に液晶右下の「OneKey Recovery」を押すと、OneKey Recoveryが起動してシステムのリカバリが可能。いざというときにも安心の機能だ。

たとえシステムが起動しなくても、回転した矢印のかかれたボタンからOneKey Recoveryを起動してシステムの復元が可能。

 ほかに搭載されるアプリは、「McAfeeウイルススキャン(60日試用版)」「i-フィルター(30日試用版)」「Adobe Reader」など。

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