6セルバッテリー搭載で最大約7時間駆動を実現
また、IdeaPad U160の重量は1.4kgだ。兄弟モデル「IdeaPad U165」のサイズ幅290×奥行き193×高さ25.3mm/重量1.3kgと比較するとわずかに重くなっており、この微妙な差はバッテリーによって生じている。IdeaPad U165が3セルのリチウムイオンバッテリーを利用しているのに対して、IdeaPad U160は6セルのリチウムイオンバッテリーを標準搭載しており、駆動時間最大約7時間と大幅に余裕を持たせているのだ。
重量のほうを重視したい場合は、(バッテリー駆動時間は短くなってしまうが)オプションの3セルバッテリーを装着すれば重さは約1.25kgとなる点を覚えておくといいだろう。より実用性を求めるユーザーであれば、標準の6セルバッテリーを常用しつつ、このオプションバッテリーを別途カバンに常備しておき、切り換えながら利用するというのも手だ。
高速起動! 最適化技術「Lenovo Enhanced Experience」
IdeaPad U160は、OSとしてはWindows 7 Home Premiumの64bit版を搭載している。一般的なノート製品と大きく違う点は、マイクロソフトとレノボが共同開発した最適化技術「Lenovo Enhanced Experience」によって、起動時間が57.3%、システム終了時間は39.7%も高速化されている点で、スペック以上の快適さが特徴となっている。
ベンチマークで性能を探る
Windows 7搭載のハードウェア性能指標「Windows エクスペリエン スインデックス」の結果は「2.9」。これはWindows Aeroのデスクトップパフォーマンスを評価する項目の成績が影響したことが原因の総合結果で、チップセット内蔵(モバイル インテル HDグラフィックス)のグラフィックス機能を考えれば相応の数値だ。しかしそれでも、ゲーム用グラフィックは「4.5」と意外に健闘している。
モバイル インテル HDグラフィックスであるためバリバリの最新3Dゲームなどで遊ぶのは厳しいかもしれないが、YouTubeなどのネット動画を鑑賞する程度ならばまったく困ることはない。ブラウジングとメールがメイン用途なら、非常に快適だろう。
前述した最大4GB搭載可能なメインメモリーやHDD容量の500GBというスペック、最大約7時間のバッテリー駆動時間も合わせて考えると、外回りの多い営業職のビジネスマンでも安心して使えるモバイル機といえるほど、十分な性能を備えている。
より高い性能を求めるのであれば、公式直販サイト上ではインテル Core i3-330UM プロセッサー、Core i5-430UM プロセッサーを搭載したモデルも用意されているので、こちらも合わせて検討することをお勧めしたい。
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