気になるベンチマーク結果は?
それではベンチマークテストの結果を見てみよう。比較用として用意したのはGeForce GTX 480で、ドライバはいずれも「262.99」を使用した。テストの解像度は1920×1080ドット(PC Mark VantageのみExtremeプロファイルのため1920×1200ドット)で、アンチエイリアシングの設定が可能なものはすべて4xにして計測している。その他の設定は基本的にデフォルトのままにしている。
テスト環境 | |||
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CPU | Intel「Core i7-870」 (2.93GHz) |
||
マザーボード | ASUSTeK「P7P55D-E EVO」(P55 Express) | ||
メモリー | Corsair「TW3X4G1333C9A」(DDR3 PC3-10666 2GB 2枚組) | ||
ビデオカード | リファレンス GeForce GTX 580 GeForce GTX 480 |
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HDD | Seagate「ST3160812AS」(160GB) | ||
電源 | Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W) | ||
OS | Windows 7 Ultimate(32bit) | ||
グラフィックドライバ | GeForce Driver 262.99 |
まずはDirectX 11対応ベンチマークから。「Unigine Heaven Benchmark 2.1」「Alien vs. Predator DX11 Benchmark」「Lost Planet 2 Benchmark」の3タイトルを用意したが、「Lost Planet 2 Benchmark」のテストBで約14%、それ以外ではどのテストでも約16%弱ほどGeForce GTX 580がパフォーマンスアップしているのがわかる。CUDAコアが約7%増加し動作クロックが10%アップなので、この結果はおおむね順当な結果と言ってよいだろう。
Unigine Heaven Benchmark 2.1
Alien vs. Predator DX11 Benchmark
Lost Planet 2 Benchmark
DirectX 10のAPIを用いたベンチマークタイトルは、DirectX 10の「PC Mark Vantage」を使用した。スコアは30%近くアップしていることから、DirectX 10を用いたゲームタイトルのパフォーマンスアップ目的としても高い効果を発揮すると言える。
PC Mark Vantage
省電力化はかなりの効果
ワットあたりのパフォーマンスは大きく向上
次に消費電力を見てみよう。数値はワットチェッカーを用いて、PC Mark VantageのGraphic Test 2の計測中にマークした最高値を記録した。手動計測のため、実際には数ワット程度の誤差があることをあらかじめご理解いただきたい。
GeForce GTX 480は発熱量も別次元のレベルに達していたが、GeForce GTX 580はパフォーマンスがアップしているのにもかかわらず、消費電力は20~30Wほど低くなっている。各ベンチマークテスト中にワットチェッカーを眺めていても、このくらいの数値の差で安定しているので、電力削減の改良がかなり進んだようである。まだモンスタークラスの発熱量であるが、ワットあたりのパフォーマンスはかなり改善されたと言えるだろう。
消費電力
消費電力削減でかなり魅力的に
GeForce GTX 480と比較するとパフォーマンスは15%前後アップし、消費電力は20~30W下がったことで、かなりバランスが取れたビデオカードになった印象だ。複数枚でSLI構成にするにはまだ冷却や電源に神経を使うという感はあるが、シングルカード構成だと一般的な冷却能力と電源で対応できる消費電力で、パフォーマンスも納得のいくレベルになったと言えるだろう。価格は499ドルとGeForce GTX 480の登場時と同じ設定だ。そのため、日本での店頭価格はGeForce GTX 480と同じ、5万円台中盤から後半になると予想される。ウルトラハイエンドを求めるユーザーには、かなり魅力的に映るビデオカードである。
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