2D映像を3D視聴できる? 3D設定メニューをチェック!
次に3D設定を見ていこう。3Dメニューの調整項目はソニーの方が充実している。特に3D映像の見え方を好みで加減できる「3D奥行き調整」などの項目があるのはありがたい。3D映像の明るさについても「3Dメガネ明るさ」で調整できるので、好みの画面の明るさが選べるようになっている。
一方のパナソニックは、方式の切り替えのほか、左右反転や斜め線フィルターなどの設定のみで、3D映像の見え方を調整する機能はない。
TH-P50VT2にはなく、KDL-52LX900にはある機能が2D映像を3D映像に変換する「シミュレーテッド3D」。これがあれば、2DのDVDやBD、テレビ放送などを擬似的に3D化して視聴できる。ちなみに、パナソニックも7月下旬発売の「TH-P42VT2」「TH-P46VT2」には、同様の機能が追加されている。
この機能は、相性の良いソフトとそうでないものがあり、どんなソフトでも3D効果が得られるというわけではない。一般的な映画ソースの場合、映像自体が奥に引っ込んだような印象にはなるが、映像そのものは飛び出すというほどでもない。心なしか奥行き感は増しているように感じるが、それもいかにも3Dというものではない。
相性の良いソフトは3DCG系のアニメーションなど、いかにも3D映像化しやすいソース。こちらの場合は3Dソフトほどではないが良好な3D感が得られる。ちなみに2Dのアニメーションも相性が良さそうに思われたが、3DCGアニメほどの効果はなかった。いずれにしても3Dソフトが少ない現在ではあった方がありがたいが、あまり過大な期待はしない方がいいだろう。
3D方式への対応はどちらも同じ。BDソフトのフレームシーケンシャル方式のほか、放送で採用されることの多い、サイド・バイ・サイドとトップ・アンド・ボトムに対応している。3Dテレビのマンダトリに対応しているわけだが、実用上はこれで十分だろう。
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