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4つの独自技術で美しい3Dを実現

シャープの3Dテレビは5月発表――夏商戦までに発売

2010年04月12日 17時37分更新

文● ASCII.jp編集部

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発表会の様子

 シャープは3D液晶ディスプレーに関する発表会を開き、その中で同社液晶テレビ「AQUOS」の3D対応機種を5月に発表することを明言した。同社代表取締役 副社長執行役員の松本雅史氏が明らかにしたもの。

視聴にはメガネが必要。アクティブシャッター方式を採用する

3D映像の視聴にはメガネが必要。アクティブシャッター方式を採用する

 3D対応テレビはパナソニック、ソニーが製品を発表しているが、シャープも夏商戦に間に合うように量産体制に入っているという。また今年度中には欧米や中国などにも投入する予定。

3Dテレビの輝度に関する問題点。パネルの発光や応答速度の問題でロスが生じ、10%程度の輝度になる

クロストークは右目用の映像から左目用の映像に切り替わる際、残光などで両方の映像が交じってしまう現象

クロストークは右目用の映像から左目用の映像に切り替わる際、残光などで両方の映像が交じってしまう現象

 同社は3D対応テレビについて、画面の輝度とクロストーク(2重像)が技術的課題だとしている。

 輝度は2D表示が100とすると、3D表示では10分の1程度になってしまう。3Dメガネをかけることで周囲が暗くなるため2D表示ほどの輝度は必要ない、としながらも最低90cd/m2の輝度は必要であり、従来のままだとこの輝度を実現できないという。

 また、バックライトの残光などにより、右眼用の映像に左目用の映像が混入することで起こるクロストークは、多分割式のバックライト点灯が有効だが、明るさを保つためのは4msec以下の液晶応答速度が必要だという。

 これらの問題に対処するため、シャープの3D液晶では、昨年9月に発表した「UV2A」と、世界初の4原色液晶パネルの採用、「FRED」(フレッド)技術、「サイドマウントスキャニング LED-BL」の4つの独自技術を採用する。

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