3機種とも“ちょっと惜しい”といった感じ
テスト結果が以下の表だ。「絵を描く」は真っ白なキャンバスにイチから手書きで絵を描けるか、「写真に描きこむ」は写真をキャンバスにして描けるか、という違いがある。「滑らかに書ける」は、あえて難しい漢字「議」や「曜」、丸みのある「◎」を描いてチェックした。
F-04Bは手書き入力の精度が良いのだが、イチから絵を描く機能は用意されていない。一方で940SCはすべての機能に対応しているものの制限が大きく、SH-03Bはメール入力ができないと機能的に完璧な端末は無かった。今後の機能強化に期待だろう。
メール入力 | メモ | 雑な字でも認識 | 滑らかに書ける | 絵を描く | 写真に描きこむ | |
---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ「F-04B」 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
ドコモ「SH-03B」 | × | ○ | ― | △ | ○ | ○ |
ソフトバンク「940SC」 | △ | ○ | △ | △ | ○ | ○ |
“現時点”で最強の手書きケータイ
NTTドコモ「F-04B」
真っ白なキャンバスに絵を描くことはできなかったが(白い写真を撮ってそこに描くという方法は一応ある)、メールでの文字入力をはじめ、かなり雑に入力した文字もしっかり認識してくれる。その精度は脱帽モノだ。なんとなく文字の形があっていれば、書いた漢字の“棒”や“点”が抜けていても認識・変換する。ただしゆっくり文字を書いていると、途中まで書いた段階で違う字に変換されることがある。
メモは「テキストメモ」で行ない、メールと同じ入力方法。写真への描きこみ時はマイピクチャで[写真]→[手書きスナップ]と選ぶ。文字入力とは違い、手書きのラインの太さや色を設定できる。
文字を認識して変換する機能は持っていない
NTTドコモ「SH-03B」
メールでは手書き文字が使えないものの、あらかじめ手書きメモを作成すれば、デコメ・画像としての添付は可能だ。メモは待受画面をタッチして、簡単に手書きができるのも便利なところ。手入力した文字を認識して変換する機能は持たない。絵を描く場合はメモでそのまま絵を描けるので「○」とした。写真に描きこむならサブメニューからパレットを表示し、文字の太さ、色を変更して遊ぶことが可能だ。
漢字への変換機能を持たないのが残念
ソフトバンク「940SC」
940SCで手入力した文字はかなは認識するものの、漢字は認識してくれない。そのためメール入力は△とした。メモの場合は漢字がなくてもあまり困らないので表では「○」としている。
かなに限定されるものの、文字入力時に1マスに複数の文字、たとえば「あいう」と書いて、そのまま3文字を認識・変換できるのは感心させられる。すばやく「ありがとう」といった短い返信を送るなら便利だろう。テストの際は4文字までは一発で変換できた。絵を描く場合は[お絵かきアニメ]で[手書きそのまま]を選択。すると文字を書いても変換はされず、そのままの手書きが入力できる。
ケータイで絵を描くのは楽しい
今後は文字入力の強化に期待
絵を描く、写真に描きこむなら、3機種とも「手書き」で十分楽しめる。遊び以外となると、課題は文字入力。3機種とも一長一短がある。F-04Bは変換精度が抜群。しかし1文字ずつなのでまどろっこしい。複数変換できる940SCは漢字に非対応。SH-03Bは手書き文字を変換できない。これら3機種の“いいとこどり”をしたケータイが出てきたら、手書きは相当便利に使えそうだ。
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