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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミク×GSRポルシェ密着レポート ― 第10回

鈴鹿の魔物を撃退!ミクポルシェ、初戦は12位で完走

2010年03月25日 15時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●加藤智充、鉄谷康博、編集部

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鈴鹿の魔物が牙を剥く!
次々と倒れるライバルをすり抜け、ミク完走!

 去年までのミクZ4は3度挑戦して、1度も完走できなかった鈴鹿サーキット。1回目の2008年“ポッカ1000km”では、燃料タンクに関するレギュレーション違反で出走できず。2回目の2009年“第2戦”では、エンジントラブルにより練習走行でリタイヤ。3回目の2009年“ポッカ700km”ではアクセルワイヤーが切れるというトラブルによりリタイヤ。ツインリンクもてぎと並んで、ホンダ系サーキットとの相性は格段に悪かった。

GT500クラスのローリングスタート続いて、GT300クラスもローリングスタート。ミクポルシェは16番手から上位をうかがう

 しかし、クルマも変わり、予選ではノートラブルで走りきっていたため、ファンからは決勝での活躍を期待されていた。だが、鈴鹿の魔物は消えてはいなかったのである。


またもや襲いかかる魔物の影

 朝のフリー走行も順調にこなし、ファンサービスの一環であるサーキットサファリに参加したミクポルシェ。だが、突如モニターから姿を消してしまう。原因は番場選手がドライブ中にトラクションがかからなくなってしまい、コースアウトしたためだという。牽引車で救助作業をするも、まったく動けないミクポルシェ。最終的にはクレーンで積載車に乗せられ、痛々しい姿でピットに戻ってきた。メカニックの話によると、ドライブシャフトが金属疲労で折れてしまったらしい。予備のパーツはあるので、シビックレースとピットウォークの時間をフルに使ってドライブシャフトを交換し、事なきを得たのだった。不幸中の幸いだったのが、サーキットサファリの間にトラブルが起こったことである。これが決勝中だったら、リタイヤはないにせよ、大きく順位を落としていただろう。

 修復作業も終わり、ついに決勝レースの時間がやってきた。実況のピエール北川氏が次々と応援シートの紹介をしていき、我々ミクポルシェ応援シートのボルテージも上がる。が、なんとピエール氏はミクポルシェ応援シートを華麗にスルー(笑)。これにはファンもチームスタッフもズッコケた。これも魔物の仕業なのか!?

マシントラブルを修復し
無事にスタートしたのだが……

 そんな軽いトラブルが発生しつつも、16番グリッドからミクポルシェが発進! タイヤは他のチームと同じく、ドライのニュータイヤ! 最初のステアリングを握るのは番場選手である。まずはGT500からローリングスタート! 続いて、GT300もスタートし、ミクポルシェが応援シートの前を駆け抜けていく! ファンのみんなも応援旗を全力で振って、ミクポルシェの初陣を見送った。

 だが、再び悪夢がミクポルシェを、チームを、そして集まったファンを襲う。スタートして数分後、応援シートの正面に位置する大型モニターに映ったのは、多重クラッシュに巻き込まれ、コースアウトしてストップしているミクポルシェの姿だった。ファンも含め、関係者全員の頭に「やっぱり鈴鹿はダメなのか!?」と思い浮かんだに違いない。

 クラッシュした場所は“デグナーカーブ”という、鈴鹿でも屈指の難コーナー。1962年に開催された鈴鹿サーキットのオープニングレース(二輪)で、当時の名ライダー、エルンスト・デグナーが転倒したことがこのコーナー名の由来。その由来からもわかる通り、どんなにスキルの高いドライバーでも一筋縄にはいかない場所なのだ。実際、スピンしたのはARTAガライヤを駆るベテラン中のベテラン、新田守男選手だった。余談だが、かつて筆者もこのデグナーカーブで盛大にコースアウトした苦い思い出がある。

 だが、鈴鹿の魔物を追い払うかのようにミクポルシェはコースに復帰。軽くぶつけられたくらいで、走行に支障はなかったのである。番場選手によると「目の前でスピンが起こって、右に避けようにも他のクルマがいて、縁石で止まろうかと思ったら、縁石上にもクラッシュしたクルマがいたのでグラベルに逃げたらスポンジバリヤで止まった」とのこと。あの混戦の中、一瞬でこのような判断ができる番場選手はまさしく「プロ」である。クルマを壊さないための最善の選択肢を選んだ結果だった。

 残念ながら1周と2分ちょっとの遅れ(ほぼ2週遅れ)となってしまったが、10周目でホンダが威信を賭けて投入したスーパーウェポン「HSV-010 GT」同士がストレートエンドで壮絶な接触事故を起こしてしまい、セーフティーカー導入後リスタートとなり、1周遅れは解消されなかったが、2分ちょっとのロスは帳消しになった。ここから番場選手が鬼神のごとき追い上げを見せ、メインストレートから1コーナーに飛び込むところで何度もオーバーテイクを見せてくれたので、応援シートは大いに盛り上がった。まさに、SBT(スーパー番場タイム)である。

(次ページへ続く)

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