ビデオカードは価格性能比が
抜群のRadeonでキマリ!
SAPPHIRE「VAPOR-X HD5750 1G GDDR5 PCIE DUAL DVI-I/HDMI/DP」
実売価格:1万7000円前後
最新のDirectX11への対応や高い3D性能、省電力性能で大人気となっているAMD「Radeon HD 5000」シリーズのミドルレンジGPU「Radeon HD 5750」をチョイス。2スロットサイズとなるフード付きのオリジナル冷却クーラーを採用しており、コアとメモリークロックがオーバークロックされているのが特徴だ。クロックアップは若干だがコアが700MHzから710MHz、メモリが4.6GHz(1150MHz)から4.64GHz(1160MHz)にアップされている。PCI Express補助電源は6ピンタイプが1基必要で、メモリにはGDDR5の1GBを採用。出力インターフェースはHDMI/DisplayPort/DVI×2基を装備している。
ちなみに、海外の3DゲームはNVIDIAのGeForce環境で作られている。そのためゲーム起動時にNVIDIAのロゴが出てくるゲームが非常に多い。Radeonだと動作不安定やパフォーマンスが出ないことを心配する人もいると思うが、ほとんどのゲームはRadeonで十分快適に遊べるので安心しよう。
各ビデオカードの比較表 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GPU | Radeon HD 5870 | Radeon HD 5850 | Radeon HD 5770 | Radeon HD 5750 | Radeon HD 4890 | Radeon HD 4770 | GeForce GTX 275 | GeForce GTX 250 | |
コードネーム | RV870 | RV870 | RV840 | RV840 | RV790 | RV740 | GT200 | G92b | |
トランジスタ数 | 21億5000万 | 21億5000万 | 10億4000万 | 10億4000万 | 9億5900万 | 8億2600万 | 14億 | 7億5400万 | |
プロセスルール | 40nm | 40nm | 40nm | 40nm | 55nm | 40nm | 55nm | 55nm | |
シェーダバージョン | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.1 | 4.1 | 4.0 | 4.0 | |
DirectX対応 | 11 | 11 | 11 | 11 | 10.1 | 10.1 | 10.0 | 10.0 | |
シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 | 1600基 | 1440基 | 800基 | 720基 | 800基 | 640基 | 240基 | 128基 | |
テクスチャ ユニット数 |
80基 | 72基 | 40基 | 36基 | 40基 | 32基 | 80基 | 64基 | |
ROPユニット数 | 32基 | 32基 | 16基 | 16基 | 16基 | 16基 | 28基 | 16基 | |
コアクロック | 850MHz | 725MHz | 850MHz | 700MHz | 850MHz | 750MHz | 633MHz | 738MHz | |
シェーダクロック | 850MHz | 725MHz | 850MHz | 700MHz | 850MHz | 750MHz | 1404MHz | 1836MHz | |
メモリクロック | 4.8GHz相当 | 4GHz相当 | 4.8GHz相当 | 4.6GHz相当 | 3.9GHz相当 | 4GHz相当 | 2.268GHz相当 | 2.2GHz相当 | |
メモリ種別 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR3 | GDDR3 | |
メモリインターフェイス | 256bit | 256bit | 128bit | 128bit | 256bit | 256bit | 448bit | 256bit | |
メモリ容量 | 1GB | 1GB | 1GB | 1GB/512MB | 1GB | 1GB | 896MB | 1GB/512MB | |
PCI Expressタイプ | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | |
PCIe電源タイプ | 6ピン×2 | 6ピン×2 | 6ピン×1 | 6ピン×1 | 6ピン×2 | 6ピン×1 | 6ピン×2 | 6ピン×1 | |
消費電力 | 188W | 151W | 108W | 86W | 190W | 80W | 219W | 150W |
もう少しGPU自体について話しておくと、「Radeon HD 5700」シリーズはハイエンドモデルとなる「Radeon HD 5800」シリーズより演算ユニット数や動作クロックなどのスペックは低いが、5800シリーズを上回る省電力性能を持っているのが特徴だ。メーカー公称値はアイドル時の消費電力が16Wで、最大が86Wで、NVIDIAのミドルレンジGPU「GeForce GTS 250」との最大消費電力差は64Wにも達する。
5750の主なスペックはストリームプロセッサ数(SP数)が720基で、ROPユニットが16基となる。ひとつ上のモデルになる「Radeon HD 5770」はストリームプロセッサ数(SP数)が800基で、ROPユニット(レンダーバックエンド)が16基。コアクロック850MHz、メモリクロック4.8GHz(1200MHz)となる(関連記事)。
同じVAPOR-Xクーラーを搭載する「VAPOR-X HD5770 1G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/ HDMI/ DP」は実売価格2万円前後になる。より高い3D性能を求めるなら、5770も視野に入れておこう。
蛇足になるが、NVIDIA初のDirectX11対応GPUとなる開発コードネーム「GF100」こと「GeForce GTX 480/470」が3月下旬にいよいよ正式に発表される可能性がある。“GTX”を冠する型番からわかるようにハイエンドモデルになるので5万円オーバーは確実だと思われる。シングルGPUでは現在最高峰となる「Radeon HD 5870」を上回る3D性能を期待できるので、最強ゲーミング環境を目指すなら1ヵ月待つのが吉だ。
ドライバでOCできる
Radeonはドライバーとともにインストールされる「Catalyst Control」から簡単にオーバークロックできるのも魅力だ。コストをかけずに性能アップできるので試してみよう。
軽くオーバークロックしてみた
実際に使用した「VAPOR-X HD5750 1G GDDR5 PCIE DUAL DVI-I/HDMI/DP」を使ってオーバークロックを試してみると、コアクロックは140MHzもアップした850MHz、メモリークロックは40MHzアップした1200MHz(4.8GHz)での動作に成功。バイオハザード5のベンチマークを計測してみると、デフォルトクロックから大幅にfpsが向上した。コアクロック140MHzアップの効果は絶大だ。なお、計測時の設定は解像度が1920×1080、描画設定すべて「高」、アンチエイリアス「8X」、モーションブラー「オン」の最高描画設定で行なっている。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
PCパーツ
価格性能比で対決! Core i3 vs i5 結局どっちが買い? -
第3回
PCパーツ
Core i5で激安地デジPCを自作しよう -
第2回
PCパーツ
“諭吉”5枚で最新プラットフォームPCを自作 -
第1回
PCパーツ
激安PC自作! Core i3/i5 買うならどっち? -
第-1回
PCパーツ
不況に打ち勝て! Core i3/i5で激安PC自作 - この連載の一覧へ