Intel G45 Expressに搭載されるGPUと、ほぼ同等なGPUを内蔵するCPU「Clarkdale」(クラークデール)がついに登場した。Clarkdaleはデスクトップ向けのCPUであり、今回発表されたのは「Core i5-670/661/660/650」「Core i3-540/530」、そしてPentiumブランドとなる「Pentium G6950」の以上、7モデルとなる。
![]() | インテルの新CPU「Core i5-661」。コードネームはClarkdale |
|---|
対応するCPUソケットは、LGA1156で、すでに販売されている「Core i5-750」と同じ。サポートされるチップセットは新たに登場した「Intel H55 Express」のほか、「Intel H57 Express」「Intel Q57 Express」も順次登場する予定となっている。また従来よりLGA1156をサポートする「Intel P55 Express」も対応しているが、ディスプレイ出力(FDI)をサポートしないため、Core i5-660などを搭載しても内蔵GPUを利用することはできない。P55搭載マザーボードで利用する際には、事前にメーカーのサイトで動作確認リストに入っていることを確認しておこう。大抵の場合はBIOSのアップデートで対応できると思われる。
![]() | H55 Expressチップセットを搭載したインテル純正マザーボード「DH55TC」 |
|---|
GPUコアを内蔵したCPU
今回発表されたCore i5 600シリーズ、Core i3-500シリーズ、Pentium Gシリーズに共通するのは、32nmプロセスルールで製造される物理2コアのCPU、45nmプロセスルールで製造されるGPUコアを内蔵している点だ。GPU内蔵と言っても、CPUダイに内蔵されるわけでなく、CPUパッケージ上にCPUとGPU、両方のダイを別個に搭載するMCM(Multi Chip Module)方式で実現されている。このため内蔵というより“統合”されたCPUと表現するのが、より正しいかもしれない。この内蔵するGPUは基本的にはIntel G45 Expressに内蔵されるものと変わらない。スペック的な部分はアップデートされ上位版といった位置づけになるが、それでもパフォーマンスを劇的に改善するようなアップデートはされておらず、とりあえず載せました的な感がある。このGPUはDirectX 10をサポートするが、10.1および11ではないため、Windows 7固有のGPUによるアクセラレーション効果は得られない点も、いまいちインパクトに欠ける要因となっている。
![]() |
|---|
| CPUとチップセットの関係を表したブロック図 |
Core i5-600シリーズは、Hyper-Threadingをサポートしているため、物理2コア/論理4CPUとして機能し、Intel Turbo Boost Technologyに対応しているためTDPの範囲内で規定クロックよりも1ランク高いクロックで動作する。Core i3やPentium Gはこれらに非対応となっており、物理2コア/論理2CPUにて、動作クロックそのままで駆動するCPUだ。
CPUコアは32nmプロセスルールで作られているため、TDPが高クロックにも関わらず低く抑えられているのも特徴的だ。これまで低いと言われたCore i5-750が95Wに対して、Core i5-670/3.46GHzは73Wと22Wも低い。Core i5-600シリーズで唯一末尾に「1」が付く、Core i5-661は内蔵されるGPUクロックが900MHz(他は733MHz)と高く、そのためTDPも87Wと14Wほど高くなっている。メモリは、LGA1156のCore iシリーズと同様にDDR3-1333/1066をサポートし最大16GBまで搭載可能。もちろんデュアルチャネルアクセスだ。
詳しいスペックは下記のとおりだ。
| CPUスペック表 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core i5 | Core i3 | Pentium | ||||||
| 750 | 670 | 661 | 660 | 650 | 540 | 530 | G6950 | |
| 開発コード | Lynnfield | Clarkdale | ||||||
| プロセスルール | 45nm | 32nm | ||||||
| コア数 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| Hyper-Threading | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
| 論理CPU数 | 4 | |||||||
| CPUクロック | 2.66GHz | 3.46GHz | 3.33GHz | 3.33GHz | 3.20GHz | 3.06GHz | 2.93GHz | 2.80GHz |
| Turbo Boost時 | 3.20GHz | 3.73GHz | 3.60GHz | 3.60GHz | 3.46GHz | - | - | - |
| CPUソケット | LGA1156 | |||||||
| L2キャッシュ | 256KB×4 | 256KB×2 | ||||||
| L3キャッシュ | 8MB | 4MB | 3MB | |||||
| GPU内蔵 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| GPUクロック | - | 733MHz | 900MHz | 733MHz | 733MHz | 733MHz | 733MHz | 533MHz |
| TDP | 95W | 73W | 87W | 73W | 73W | 73W | 73W | 73W |
![]() | ![]() | |
|---|---|---|
| Core i5-661のCPU-Z。最低クロックは、Core i5-750と同じ1.2GHzとなる | Core i5-661のGPU-Zの結果 |
(次ページへ続く)
この特集の記事
- 内蔵GPUの存在を大きく変える「Sandy Bridge」の性能とは?
- 新アーキテクチャのRadeon HD 6900シリーズの実力は?
- 「GeForce GTX 570」は、480より性能が向上しているのか?
- 「Phenom II X6 1100T BE」と「X2 565 BE」はどれだけ速い?
- 「GeForce GTX 580」は480より低発熱かつ高性能!
- ミドルレンジ帯の性能を底上げしたRadeon HD 6870/6850
- 1万円台で買える「GeForce GTS 450」はお買い得か?
- 「Phenom II X6 1075T」「X4 970 BE」「X2 560 BE」の性能は?
- CORSAIR製SSDを破壊! 限界性能は軍事並み!?【後編】
- 「GeForce GTX 460」は2万円前後の定番VGAになれるか?



















