文字の大きさ、フォントが変な名刺以外は大丈夫!
まずテスト結果を下記のとおりに表にした。◎はほとんど成功。修正が少しだけ。◯は名前、電話番号がほとんど成功、ほかの部分に修正や抜けあり。×は読み取れない、修正が多い。というのを示している。
機種名 | 名刺1 | 名刺2 | 名刺3 | 名刺4 | 名刺5 | 名刺6 | 名刺7 | 名刺8 | 葉書1 | 葉書2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ「F-03B」 | ◎ | × | ○ | ◎ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
au「SA001」 | ○ | × | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
SBM「940SH」 | ○ | × | ○ | ◎ | × | ○ | ◎ | ◎ | ○ | × |
一目で名刺リーダーの苦手なものがわかる。ズバリ「文字の大きさが極端に違う」「文字のフォントが変」な場合だ。もっともこの2つは筆者の意地悪な名刺。普通はこんな名刺はないから実際にはまったく問題ないだろう。
むしろ背景や文字色、さらには情報量が極端に多くても、よく読み取っていたので、予想以上に各機種の名刺リーダーの優秀さがわかった。手書きの葉書は完全に無理。3機種とも「認識できませんでした」といった表示が出た。これは仕方ない。むしろ印字されている葉書でも読み取れたのが嬉しい。年賀状の整理に役立ちそうだ。
ドコモ「F-03B」の名刺リーダーは
サクサク使えて、読み取りも安定
ここからは、各機種の名刺リーダーについて使ってみて気づいた点を書いていく。F-03Bはピントを合わせるのが楽でサクサクと読み取れた。安定して読み取りやすく、間違いはあっても「1文字違い」や「登録項目が逆(固定電話と携帯電話の番号が逆とか)」といった程度。簡単に修正できる。
名刺の情報をイチから入力するより断然速い。名前と電話番号程度の読み取りでよければ、利用にまったく不満はない。ただし、情報量が多い「名刺7」のテストの場合、すべてを読み取るのは難しかった。読み取っている情報はほぼ正確でも、住所は1つだけしか読み取らない、といった具合。実用上は問題はない。
au「SA001」の名刺リーダーは
ピントをしっかり合わせる必要あり
SA001の名刺リーダーは少々ピントを合わせるのが難しく、ブレやすい。名刺を撮るたびに読み取る項目数に差があり、安定しないので他の2機種より撮り直しが多くなりそうだ。実際に使う場合は、大量の名刺の整理にではなく、一度に数枚撮る程度がイライラしなくていいかもしれない。
「4」のテストで本機のみ×になっているが、これは読み取ってはいるのだが間違いが多かったため。ロゴなどのせいで名刺のどれが名前かわからなくなったようだ。「名刺7」のテストでは、ピントを合わせるのが難しく、読み取り自体に失敗することもあったが、一度読み取れば電話番号を含めて十分認識できたので、いかにブレを抑えて撮影できるかがカギのようだ。
ソフトバンク「940SH」は抜群の認識率
940SHの場合、名刺を撮影する際にピントを合わせてから撮影ボタンを押し、さらに認識ボタンを押す、というF-03B、SA001と比べて、一段階ボタンを押す動作が多いのが気になった。
ただ読み取りの結果は1枚上。役職名や住所を細かく分けて登録したり、「名刺7」の大量の情報も一挙に読み取れた。しかしその読み取り能力が鋭敏なせいか、名前を「一山 田太郎」と読み取るケースが多かった。名前の前にある「アドバイザー」という肩書きの最後の「ー」を「一」と読み取ったようだ。もっともこの程度なら簡単に修正できる。また「葉書1」のテストでは「一ノニノ三」を「一の二の三」と認識された。文字の形だけでなく意味もわかって認識しているようであり感心させられた。
さて今回の結論は?
今回の結果を総括すると、正確に読み取るならソフトバンクの940SH。ただし名刺を認識させるのに二度手間なのが惜しい限り。バンバン大量の名刺を読み取るならドコモのF-03Bといった印象。
ただし、SA001だって名刺を一度パチリと撮るだけで、名前、電話番号程度なら読み取れるのだから実用性は十分だ。忘年会・新年会でもらった名刺を整理するときは、是非ケータイの名刺リーダーをお忘れなく。
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