買ったからには全部言いたい！　ペンタ「K-x」の魅力 第4回

コンパクトなボディにはコンパクトなレンズを！

持ち歩きスナップ向きの広角レンズ

「DA21mm F3.2 AL Limited」には専用フードが同梱されている。フードの裏側には34mmのガラスフィルターが装着できるようになっており、こだわりが見える

K-xにDA21を装着したときの様子。レンズフードはバヨネット式にねじ込むタイプ。レンズ前をマスクする形でハレ切りしているので、フード自体も小型を追求した設計になっている

　次に紹介するのが広角レンズの「DA21mm　F3.2 AL Limited」（以下DA21、直販価格5万2500円）。全長25mm、重量140gと、このレンズも非常識なくらいの薄さと軽さを実現している。35mmフィルム換算で32mm相当の画角はスナップ向きといえる。このレンズをカメラに付けっぱなしにして持ち歩いて日常の風景などスナップして歩くのにちょうどいいのではないだろうか。

　専用フードは広角レンズに良く見られるような花形ではなく、レンズ口径と同等で短くなっており、不必要な部分をさえぎるようにハレ切りのマスクをしたような形になっている。さらにこのフードは凝っていて、内側に43mmフィルター径の溝が彫ってあり、フードの内側にガラスフィルターを装着できるようになっている。もちろんフードを外して49mmフィルターを装着することもできる。

画角が32mm相当なので28mmと35mmのちょうど中間くらい。AF任せのノーファインダーで撮影しても、被写体を画面に収められる程度の画角でスナップに向いている

極短！　全長26mmの望遠レンズ

「DA70mm F2.4 AL Limited」

望遠レンズなのでレンズフードを伸ばせばそれなりの長さになってしまう。だが、レンズ単体ではかなり短いのがわかると思う。フード自体も伸縮式なので、未使用時は短くしておける

　最後は望遠レンズの「DA70mm F2.4 AL Limited」（以下DA70、直販価格5万2500円）。全長26mm、重量130gのこれまた望遠レンズとしては非常に全長が短いコンパクトなレンズである。見た目からして望遠レンズらしからぬたたずまいを見せる。

　35mmフィルム換算で107mm相当と、背景を整理したポートレイトを撮影したい場合にはちょうど良いのではないだろうか。スライド伸縮式のフードを装着すると若干長めにはなるが、付けていない時は広角レンズと見間違えんばかりである。明るい開放F値は素直なボケ味が楽しめる。

ほかの2本と比べると若干硬めの印象の絵になる。しかし、このシャープでカリッとした感じはかなり惹かれる