HDD→SSDで、起動時間が2分の1以下に!
SSDに換装した第一印象は、ありきたりだが「速い」ということ。起動時間の違いを調べるべく、電源オンのあとアップルロゴが表示されてから自動ログイン完了までを測定してみたところ、出荷時点で内蔵されていたHDDは24.2秒、SSDは10.5秒。その差は決定的だ。
ベンチマークも測定してみた。使用したツールは定番のXbench 1.3で、「Disk Test」項目を抜粋すると下表のような結果になった。
Xbenchによるテスト(単位はスコア)
テスト名 | SSD (SHD-NSUM128G) |
HDD (Hitachi HTS545016B9SA02) |
|
---|---|---|---|
Sequential | 総合 | 89.03 | 92.45 |
Uncached Write(4K) | 144.49 | 104.24 | |
Uncached Write(256K) | 138.34 | 101.6 | |
Uncached Read(4K) | 36.63 | 65.37 | |
Uncached Read(256K) | 287.15 | 117.19 | |
Random | 総合 | 65.72 | 28.92 |
Uncached Write(4K) | 19.19 | 10.37 | |
Uncached Write(256K) | 155.98 | 70.56 | |
Uncached Read(4K) | 1439.28 | 55.59 | |
Uncached Read(256K) | 605.17 | 102.41 |
ランダムアクセス、特にサイズの小さいファイルを読み取る速度はSSDが約26倍も高速だった。前述したブート速度の違い(ブート時には大量の小さいファイルが読み出される)も、これで納得できる。
書き込み回数の上限は気になるものの、速くて静かで衝撃に強く……といいことずくめのSSDだが、やはり導入の障害となるのはコストの問題だろう。
今回テストに使用したSHD-NSUM128Gにしても、Amazon.co.jpでの価格は2万5千円前後(Amazon.co.jpで見る)。一方の2.5インチSATA HDDは、250GB以上の大容量がバルク品ならば1万円以下。「もうひと声、値がこなれればなあ」というのが正直な感想だ。
初出時、ベンチマークの単位を誤って掲載しておりました。訂正してお詫び申し上げます(2009年11月13日)
※次回は11月17日(火)掲載予定です
筆者紹介──海上忍
ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。
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