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ニコニコ動画講座の神職人を取材してみた 第3回

プロの犯行現場|ネコ耳&制服美少女を描くっ!【Painter編】

2009年08月01日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部、iori イラスト●iori

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まさかのアクシデント発生!
すいません、もう1枚描いてもらえますか……

 ioriさんが使用しているペイントソフトはPainter11とPhotoshop CS3、ペンタブレットはワコムのIntuos3。前回、網野さんのときは線画時から多重にレイヤーを分け、ペンツールと消しゴム、選択ツールを使うなど「技術」面が目立ったが、ioriさんの線画の描き方は実にシンプルだ。

 「Painterでレイヤーはほとんど使いません、使うのはブラシツールだけです

 その理由はあくまで「紙に近い作業をしたいから」という。前編となる今回は、ioriさんの「イラストの描き方」そのものを追っていくことにした。その「描き様」とでもいうべき、画面の構成方法について追っていきたい。次回の「Photoshop編」では、細かいツールの使い方についてもしっかりフォローする。

 「これを真似すれば誰でも描ける」というわけでは決してなく、あくまで職人が「描くときに何を考えているのか」、その息遣いを知ってもらいたいと思っている。

結局途中までしかキャプチャー出来ておらず、没になってしまったイラスト。かえすがえすも残念……

 ……と、そんな輝かしい意志のもと取材をはじめたのはよかった。下絵を真剣に見つめながらペンタブを動かす、若き作家のそばでノートをとる静かな時間は至福だった。だが、2時間半が経過したとき、悲劇がふたりを襲った。

 「うわ。このキャプチャーソフト、バグってますね

 そう言われて思わず絶句し、画面を見つめる。問題の動画を再生すると、派手なブロックノイズがかかっていた。二人して顔を見合わせる。編集者がただ茫然とする中、ioriさんは姿勢を正して「それじゃ2枚目、描きましょうか」と机に向かった。この素晴らしいプロ根性!

 そんなわけで「キャプチャーソフトのバカ!」という軽やかな恨み言からあらためてレポート再開だ。

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