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多芸多才を誇る強い味方 ビジネス複合機 第2回

キヤノン「Satera MF8450」

ネットワーク機能が充実したデスクトップ複合機

2009年06月23日 09時00分更新

文● TECH.ascii.jp編集部

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キヤノン
「Satera MF8450」

 キヤノンのMF8450は、PCとの連携機能が強力な複合機だ。PCからダイレクトにFAXを送信する機能を備える。さらに、スキャンデータをPCの共有フォルダやUSBメモリに保存することができる。また本体のみで、スキャンしたデータをメールで送信するといった機能も持っている。

価格●オープンプライス
URL●http://cweb.canon.jp/satera/mfp/


デスクトップと据え置きの2ウェイ

 MF8450はデスクトップに置いて使うタイプの複合機だ。大きさは、546(W)×527(D)×632(H)mm、重さ約44kgとかなり重めである。紙詰まりなどのメンテナンスの際には背面カバーを開ける必要があるため、それなりのワーキングスペースも必要となる。背面カバー、フィーダー開放、カセット引き出し時の占有スペースは、546(W)×1140(D)×792(H)mmとかなり大きい。前後で1m以上もの余裕を設けないとならない点には注意が必要だ。

ペディスタル・CFU-AC1

写真1 500枚までの給紙能力を追加する1段カセット ペディスタル・CFU-AC1

 また、1段カセットで500枚まで給紙できるオプションの給紙ユニット(CFU-AC1。税別5万円)を増設すると、さらに304mmほど高さが必要となる(440(W)×543(D)×304(H)mm、約13kg)。また、本体を床に設置するためのペディスタル(キャスター付きの台。PED-01。税別2万9000円)も用意されている。この台の大きさは480(W)×550(D)×500(H)mm、重さは約19kgで、交換用トナーや用紙を収納できるようになっている。ただし、CFU-AC1とPED-01の同時使用はできない点に注意されたい。


プリンタ機能

 では、まずプリンタ機能から見ていこう。カラー/モノクロ印刷に対応し、用紙サイズはA4、B5、A5、郵便はがき、郵便往復はがき、封筒(長形3号/洋形長3号)、レター、リーガル、エグゼキューティブ、ユーザー定義サイズ(幅76~215.9mm、長さ127~355.6mm)に対応する。ただしこれは片面印刷の場合で、両面印刷の場合はA4、レター、リーガルサイズに限定される。

 用紙トレイは標準で250枚まで給紙でき、100枚まで給紙できる手差しトレイも装備されている。さらに、前述した500枚の給紙容量を持つオプションの給紙ユニットを増設すれば、合計850枚まで給紙可能だ。

 プリント速度は、モノクロ、カラーともに片面で17枚/分。一方、両面印刷ではカラー、モノクロともに8.4枚(16.8ページ)となっている。両面印刷では、スタックレスの「自動両面印刷機能」によって印刷の高速化を図っている。

 モノクロとカラーでプリント速度がいっしょというのは珍しい。これは4色のドラムを横に並べて、すべての色を一度に現像する「4Dエンジン」を採用することによって実現されている。4Dエンジンでは、従来の「1Dエンジン」の4倍近い速度が実現されるという。また、2本のレーザービームを同時に発射する「ツインビームレーザユニット」を採用することで、ドラムの感光時間を短縮。さらに、用紙が通過する間だけ瞬時に定着フィルムを加熱するキヤノン独自の「オンデマンド定着方式」を採用することで、ウォームアップ時間を19秒まで縮めている。とはいえ、速度的には確かにこのクラスのカラー出力としては速いものの、モノクロ出力はむしろ遅い部類に属する。

 プリント出力では、600dpiでデータ処理し、9600dpi相当×600dpiの高解像度を実現する。これにより、写真や文字を高精細に表現できる。

 このほか、2枚の原稿をA4サイズ1枚にまとめる「2in1」機能や、4枚の原稿を同じくA4サイズにまとめる「4in1」機能もあり、印刷に必要な用紙を2分の1、または4分の1に削減することも可能だ。

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