2006年春商戦はDVD/HDDカムコーダーが花形
入学式シーズン到来! (2005年撮影)。 |
入学シーズンを向かえ、カムコーダーの新モデルが次々に店頭に並んでいる。カムコーダーのビデオフォーマットはDV(テープ)/DVD/HDD、さらにHD記録対応と実にさまざまだが、2006年春商戦期はDVD/HDDカムコーダーが花形。前シーズンまでの主力はDVだったが、もはやカムコーダーといえばDVD/HDDなのだ。
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なぜDVカムコーダーは目立たなくなったのか。その原因は、DVD/HDDと比べた場合の利便性の低さにある。DVカムコーダーでは、映像の記録にminiDVカセットと呼ばれるテープメディアを用いる。そのため、撮影した映像を確認するにはテープを巻き戻す必要がある。さらに、再び撮影を始めるには、うっかり上書き消去してしまわないようテープの頭出しを徹底しなければならない。コンパクトなカセット1本に80分もの映像を記録できる点は確かに魅力だが、このように使い勝手がいいとは言えない。
その点DVDカムコーダーやHDDカムコーダーでは、映像の記録にDVDメディアやHDDなどのランダムアクセスメディアを採用しており、撮影した映像の確認は即座に行なえる。撮影時の頭出しも必要なく、誤って上書きするようなこともない。また、撮影したシーンの削除も容易だ。このように扱いやすさに関していえば、DVカムコーダーよりもDVD/HDDカムコーダーが断然有利なのである。
扱いやすさの点では、DVカムコーダーよりもDVD/HDDカムコーダーのほうが断然有利(写真はDCR-SR100) |
DVDとHDD、どっちを買うべき?
買おう! ファースト・カムコーダー 松下電器産業/日本ビクター/ソニー「NV-GS250/GZ-MG70/DCR-DVD403」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
ASCII24では、カムコーダーを初めて購入しようと検討している人向けとして、2005年秋に3メーカーの3機種を対象にした“買おう! ファースト・カムコーダー”という企画記事を掲載した。今回は、その続編としてソニー(株)のDVDカムコーダー「DCR-DVD505」と、HDDカムコーダー「DCR-SR100」を取り上げて使い勝手や画質などを比較したい。1メーカーの2機種を取り上げることで、操作性はほぼ共通しているため、DVDとHDDとの違いが明確に分かるはずだ。市場価格は2機種とも13万5000円程度となっている。
ソニーのDVDカムコーダー「DCR-DVD505」。 | ソニーのHDDカムコーダー「DCR-SR100」。 |
なお、今回は取り上げていないが、映像品質ではイメージセンサーに3CCDを採用した松下電器産業(株)のDVDカムコーダー「VDR-D300」、ボディーのコンパクトさでは日本ビクター(株)のHDDカムコーダー“everio”「GZ-MG77」などにも注目したいところだ。また、高い映像品質で映像を残したいという読者は、ハイビジョンと同程度の映像密度で映像を記録できるHD対応カムコーダーのソニー「HDR-HC3」が気になるところだろう。HDR-HC3に関しては近日記事を掲載する予定なので、今しばらくお待ちいただきたい。
ロケを行なったのは2月末。梅が見ごろの小田原城址公園でロケを行なった。 |