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日本HP、“アダプティブ・エンタープライズ”導入のための体験施設“アダプティブ・エンタープライズ・エクスペリエンス・センター”を設立

2005年05月23日 21時38分更新

文● 編集部 小西利明

市ヶ谷事業所2階に開設される“アダプティブ・エンタープライズ・エクスペリエンス・センター”の内部。写真中央はプレゼンテーション用の70インチスクリーン×3
市ヶ谷事業所2階に開設される“アダプティブ・エンタープライズ・エクスペリエンス・センター”の内部。写真中央はプレゼンテーション用の70インチスクリーン×3

日本ヒューレット・パッカード(株)(以下日本HP)は23日、“アダプティブ・エンタープライズ戦略”を顧客企業に体験してもらう施設“アダプティブ・エンタープライズ・エクスペリエンス・センター”(AEEC)を、東京都千代田区の同社市ヶ谷事業所内2階に設立すると発表した。オープンは6月6日の予定。

アダプティブ・エンタープライズの概念を説明する日本HP テクニカルセールスサポート統轄本部 統轄本部長の山口浩直氏
アダプティブ・エンタープライズの概念を説明する日本HP テクニカルセールスサポート統轄本部 統轄本部長の山口浩直氏

日本HPの唱える“アダプティブ・エンタープライズ”とは、“ビジネスの激しい変化に迅速に適応可能な、全社規模のITシステムを備えた企業”と定義できる。同社テクニカルセールスサポート統轄本部 統轄本部長の山口浩直氏は、日本企業のIT成熟度は部門ごとに最適化されたシステムに止まる“部門内最適化企業群”が66%を占めるという経済産業省のレポートを引用しつつ、IT資産の活用度を高めることの必要性を説いた。これからのITシステムは、部門単位に最適化されすぎた融通の利かないシステム(局所最適化)や、全社規模であってもビジネス環境の変化に追従できない硬直したシステムではなく、ビジネス環境の変化に応じてリソースを融通できる柔軟で統合管理された全社的なシステムを実現すべきで、それによってコスト削減やリスク管理、品質の向上といった従来型ITシステムの利点に加えて、変化に迅速に適応する“アジリティー”(俊敏性)を備えることができるとしている。



経済産業省の調査による、日本企業のIT成熟度。多くの企業がStage 2にあるなか、日本HPではStage 3~4に当たるアダプティブ・エンタープライズへの移行を促進する
経済産業省の調査による、日本企業のIT成熟度。多くの企業がStage 2にあるなか、日本HPではStage 3~4に当たるアダプティブ・エンタープライズへの移行を促進する

同社が設立するAEECには、同社の『HP 9000サーバ』『HP Integrityサーバ』や『HP BladeSystem』といったサーバーシステムや、ネットワークストレージ『HP StorageWorks』、クライアント側の『HP Thin Client』、さらにIT管理ソリューションの『HP OpenView』やシスコシステムズ(株)の高速スイッチといったシステムを揃え、サーバーとストレージ、ネットワークが統合され、仮想化された環境が構築されている。そして顧客企業が抱えるビジネスやITシステム構築の課題について、あらかじめ営業担当やプライベートセミナーなどを通じてヒアリングを行ない、それらの課題に対する提案をAEECの環境を用いて実演する。単一商品のデモショールームとは異なり完結したシステムを構築しておき、それを顧客企業の課題に合わせて変化させることができるのがポイントである。AEECを利用して仮想化された大規模ITシステムを顧客企業に体験してもらうことで、同社は新たなビジネスの獲得を狙う。スタート時点では同社製のハードウェア・ソフトウェアがほとんどだが、将来的には他社のデータベースソフトなども組み込んだ、より実際の使用環境に近いシステムへと発展する可能性もあると言う。

AEECを利用したソリューション提案の流れ図。セミナー等でのヒアリングとAEECでの体験を通じて、エンタープライズソリューションの導入を促進する AEECで提供されるソリューションのカテゴリー
AEECを利用したソリューション提案の流れ図。セミナー等でのヒアリングとAEECでの体験を通じて、エンタープライズソリューションの導入を促進するAEECで提供されるソリューションのカテゴリー

説明会では、大規模なオンライン音楽配信ビジネスの失敗を描いたビデオ(AEECを利用する顧客企業にも披露される)を上映。硬直したシステムでは予測の困難なビジネスの変化に適応できず、ビジネス機会の損失をもたらすことを訴えた。そのうえでAEECのシステムを用いて、統合管理されるサーバーハードウェアを自動でシステムとして構築したり、負荷に応じて空いているサーバーを動的に割り当て、負荷が減少すると解除するといったデモが実演された。

AEECのシステムによるシステム自動最適化のデモ。サーバーに対する負荷に応じて、CPUが割り当てられ負荷分散を行なう。ハードウェアリソースは仮想化されている

AEECの利用自体は無料であり、利用を希望する企業は同社のソリューションを導入しなければならない、といった制限もない。とはいえAEE自体がかなりコストかかるシステムであり、実際には同社のソリューション販売や有償のコンサルティングビジネスの一環として運営されると考えてよいだろう。利用に際する具体的な方法や見学方法、提供されるコンテンツについては、6月6日に公開される予定である。

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