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ソニー、横型のキーボード付きクリエ『PEG-UX50』を8月9日に発売

2003年07月17日 18時14分更新

文● 編集部 佐久間康仁

ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は17日、銀座・ソニービル内で記者説明会を開催し、Palm OS搭載のPDA(個人情報端末)“クリエ(CLIE)シリーズ”の新製品として、横型キーボード付きの『PEG-UX50』を8月9日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は6万9800円程度。

業務執行役員常務の木村敬治氏 IMNC・ハンドヘルドコンピュータカンパニープレジデントの吉田雅信氏
業務執行役員常務でIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーデビュティプレジデントの木村敬治氏IMNC・ハンドヘルドコンピュータカンパニープレジデントの吉田雅信氏

DRAM混載でバス幅128bitの独自CPU
“Handheld Engine”を開発

発表会には、ソニー(株)の業務執行役員常務でIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー(IMNC)デビュティプレジデントの木村敬治氏、IMNC・ハンドヘルドコンピュータカンパニープレジデントの吉田雅信氏、ソニーマーケティング(株)の執行役員でソニースタイル IT&NWプロダクツマーケティング担当の佐藤一雅氏が出席し、開発に関連した技術解説や製品の特徴などを説明した。

開発コンセプトは、「CLIEのワイヤレスチャレンジ」で、コミュニケーション機能として、無線LAN/Bluetoothのインターフェースを標準搭載。状況に応じた通信手段を選択できるという。無線LAN機能はIEEE 802.11b準拠で、64/128bitのWEP(データ暗号化)に対応する。アクセスポイントを自動検出して接続設定を自動的に切り替えるアプリケーションを標準搭載している。このほかメモリーカードスロット(メモリースティックPRO対応、マジックゲートは非対応)と赤外線ポート、USBポート(パソコンとの接続用)を持つが、CFカードスロットやシリアルインターフェースは搭載しない。

新開発のCPU“Handheld Engine” スケルトンモデル
新開発のCPU“Handheld Engine”CPUの配置を示すスケルトンモデル。CPUはキーボードの左寄り中央に配置されている

CPUは(株)ソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCEI)の長崎工場で製造した、ARM926ベースの“Handheld Engine(型名:CXD2230GA)”を採用。CPUコアのほかに64MbitDRAM、メモリースティックインターフェース、カメラインターフェース、2Dグラフィックス描画機能などを1チップに内蔵する。動作クロックは最大123MHzで、メモリーバス幅は128bit、CPUメモリー間のデータ転送速度は最高7.86GB/秒。バッテリーによる長時間駆動を実現するため、動作クロックに応じて電源電圧を変更する“DVFM(Dynamic Voltage and Frequency Management)”機能を世界で始めて実用化し、採用したという。製造プロセスは0.18μm(CMOS)で、パッケージは368ピンTFLGA(Thin profile Fine pitch Land Grid Array)。動作電圧は内部1.2~1.6V、電源電圧2.5~3.3V。消費電力は動画再生時に約270mW、待機時は約1.7mW。

メモリーは全体で104MB搭載し、ユーザー利用可能領域としてはSDRAM16MBと内蔵メディア(フラッシュメモリー)22MBが用意されている。

新型クリエ『PEG-UX50』と従来のウィングスタイル採用『PEG-NX80V』を比較 PEG-UX50のアップ
新型クリエ『PEG-UX50』(左)と従来のウィングスタイル採用『PEG-NX80V』(右)を比較PEG-UX50のアップ。ヒンジ部に300度回転可能なカメラとキャプチャーボタンが並ぶ

液晶ディスプレーは、480×320ドット/6万色表示の3.2インチTFT液晶パネル(バックライト付き)を採用。液晶ディスプレー部を180度反転し、タッチパネル(感圧式)入力も可能な“ウィングデザイン”で、ヒンジ部分には有効31万(総37万)画素CMOSカメラを内蔵する。カメラは約300度回転可能で、最大640×480ドットの静止画、もしくは160×112ドットの動画(秒30フレーム/音声付き)が撮影できる。

キーボード部は波型デザインになっており、キー配列は数字キーが独立した5段のQWERTY方式。手前にはスクロールホイールとBACK/ウェブブラウザー/メール/PIMメニューを1ボタンで表示するショートカットキーが用意されている。ウェブブラウザーは(株)アクセスのNetFrontを採用する。

液晶ディスプレーを反転して閉じた状態 波型デザインのキーボード
液晶ディスプレーを反転して閉じた状態でも、ショートカット機能(ハードウェアボタン)やカメラは利用可能。ソニーでは“クローズスタイル”と呼ぶキートップとボディーの段差が際立つため、指先の感覚でキー配列がつかみやすい。左下のストラップ用の大きな穴がデザインアクセントになっている

バッテリーは従来よりも小型化したリチウムイオンポリマー充電池を内蔵。消費電力の低減によって、駆動時間は音楽再生で連続16時間、動画再生で約5時間。無線LANを使った場合、バックライトを最大にした状態で約2.5時間/最小で約4.5時間の通信が可能になる。

本体サイズと重量は、幅103×奥行き17.9×高さ86.5mm(クローズスタイル時)/約175g(スタイラス込み)。OSは日本語版Palm OS 5(Ver.5.2)。

秒30フレームの滑らかな動画を見てほしい!

Q&Aセッションでは、記者からのVGA表示にはできなかったのか、という質問に対して吉田氏が「Palm OS上で動作するVGA対応アプリケーションはまだない。現在のハーフVGA(480×320ドット)でも、ソニーが始めてようやくアプリケーションが出揃ってきたところで、すぐにVGAに移行するのは早いと判断した」と回答。

電源スイッチ/赤外線ポート/USBが並ぶ左側面 メモリースティックスロットがある右側面
電源スイッチ/赤外線ポート/USBが並ぶ左側面メモリースティックスロットがある右側面。ヒンジ部分にヘッドフォンジャックが、キーボード手前(写真では左端)にはスタイラスペンが見える

また、最大クロックが123MHzというのはARMコアを使ったCPUの中でも低いのでは、という意見には「PDAの世界でもクロック競走の動きはあるが、これはソニーとは逆の考え方である。この製品で科学計算をやるわけでもないので、ユーザーが求めるアプリケーション、特に秒30フレームの動画再生に必要なパフォーマンスを調べて、その上でなるべく省電力でバッテリー駆動時間が長くなるように設計を詰めて、今のクロックになった。DRAM混載の技術によって、データ読み出し速度は高クロックのCPUを搭載したものと同等以上のパフォーマンスが出ている」と自信のほどをうかがわせた。

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