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最初のドラゴンランスがよみがえる!

語られざる冒険「ドラゴンランス秘史」第一部「ドワーフ地底王国の竜」発売!!

2008年12月26日 00時00分更新

文● 第八編集部 英語&海外文芸課 タジマ

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 あのドラゴンランスが帰ってきた! 世界5千万部の大ヒットD&Dファンタジー小説シリーズ「ドラゴンランス」の新作「ドラゴンランス秘史」第一部「ドワーフ地底王国の竜」が2008年12月26日にアスキー・メディアワークスより刊行されます。

「ドラゴンランス秘史 ドワーフ地底王国の竜」

「ドラゴンランス秘史 ドワーフ地底王国の竜」/原題「Dragonlance:The Lost Chronicles, Volume 1, Dragons of the Dwarven Depths」/マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン 著 安田均 訳/定価:2835円 (本体2700円)/四六判・ソフトカバー/736ページ/ISBN:978-4-04-867573-4/発行:アスキー・メディアワークス 発売:角川グループパブリッシング

 竜槍戦争初期のタニス、スターム、フリント、タッスル、レイストリンらの語られざる冒険、初邦訳。――時はドラゴンランス戦争初期。〈竜槍の英雄〉らは難民を連れ、ドワーフ地底王国へとむかうが……。シナリオに存在しながら描かれずにいた、「ドラゴンランス(戦記)」2巻と3巻の間をつなぐ〈カーラスの槌〉探索記。

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 アスキーブックス ドラゴンランス秘史情報
 ファンタジー小説公式サイト ドラゴンランス秘史情報


ストーリー

 ついに明かされる、〈カーラスの槌〉探索行! ドラゴンランス戦争初期のクリン。タニスら一行は、パックス・タルカス砦にてドラゴン卿ヴェルミナァルドを破る。彼らはドラゴン軍の追跡を逃れようと、救出した難民たちを連れ、300年間閉ざされてきたドワーフ地底王国へ向かうが……。ドワーフ王国の秘宝〈カーラスの槌〉――邪悪な竜を討つ聖なる槍ドラゴンランスを鍛えた、伝説の槌。シナリオに存在しながらも描かれずにいた、『ドラゴンランス(戦記)』2巻と3巻の間をつなぐ、〈カーラスの槌〉をめぐる感動の冒険秘話が、日本初登場!


目次

まえがき
〈カーラスの歌〉

第一の書
序章
 1 咳の発作 熱い煎じ薬 にわとりは鷲ではないこと
 2 新たな一日の幕開け 望郷
 3 諍い 恋の解消 事態の悪化
 4 フリントの物語 スタームが思い出した伝説
 5 レイストリンの命令 ティカの最後通告 キャラモンの選択
 6 ひそかな旅立ち 夜空の眼 洗濯日
 7 ドレイ=ヤンの計画 グラッグの意見
 8 ドワーフの知識 魔術師の謎
 9 「フェラーガス?」 「亡霊が出たら起こして」
 10 過去の記憶 未来への希望 ナイフ投げ
 11 信仰の問題 地下道の果て 食人石
 12 闇に死す 亡霊の使者
 13 王家の客 出口 恐るべき発見
 14 悪い知らせ 誰が引き返す?
 15 キャラモンの選択 フライパンのないティカ 呪文を忘れたレイストリン
 16 ティカの知らせ リヴァーウィンドの苦悩 難民たち決断する
 17 消えた影 あまりに多くの影 ドワーフの夢
 18 谷からの旅立ち 険しい道 要石

第二の書
 1 グラレン王子の帰還 トルバルディンの門 さてどうする?
 2 英雄の再来 思わぬいざこざ
 3 信仰 希望 そしてヘデリック
 4 アルマンの宿命 〈鉄床のこだま〉 石落としとみみず肉
 5 レオルクス神殿 〈カーラスの槌〉 不思議な巡り会い
 6 凍りついた野心 解凍のための計画
 7 悪夢 巨大なマッシュルーム それぞれの思い
 8 ドワーフの古道 雪についた足跡
 9 生命の樹 〈氏族長会議〉 事態の悪化
 10 トルバルディンの長たち 暗黒の盟友
 11 〈グラレンの兜〉ものを言う フリント賭けをする
 12 〈のっぽ〉亭 スタームの主張 フリントの木彫り
 13 まがい物の金属 奇妙な協力関係 フリントの約束
 14 憎みつづけて三百年 〈諸王の谷〉
 15 トカゲ ノミ 寄生虫
 16 ダンカンの墓 また別のカーラス
 17 朝食抜きのキャラモン 昼食に遅れたグラッグ
 18 タッスルホッフの発見 フリントの壁 次の階段
 19 ゼイワーの捕虜 領主たちへのタニスの警告
 20 飛行 水泳 山の下の戦争
 21 英雄の死 フリントの決意
 22 フリントの秘密 〈槌〉 タッスル大発見をする
 23 〈星の神殿〉 〈槌〉の帰還 よみがえった死者
 24 論より証拠 真の金と贋の金
 25 夢の終わり

あとがき


担当編集者より

 ドラゴンランス担当編集のタジマです。いよいよ「ドラゴンランス秘史」シリーズがはじまりました! 長大なドラゴンランス シリーズの中では、(「魂の戦争 第一部 完結記念Edition」を含めると)なんと24冊め。愛情深い読者の皆様にご支援いただいてきたからこそ、これだけたくさんの本を刊行することが出来たのだと思います。誠にありがとうございます。

 ドラゴンランス シリーズは、日本では富士見書房より第一作「ドラゴンランス戦記」が1987年に出版され、アスキー/エンターブレインからは2002年に「ドラゴンランス」と名前を変えて復刊されました。復刊と言っても、原著者によるぼう大な数の注釈が新たに書き加えられた“完全版”と言えるのが「ドラゴンランス」「ドラゴンランス伝説」でした(なお、アスキー/エンターブレイン版はエンターブレインの販売契約満了を受けて現在絶版になっています)。「セカンドジェネレーション」掲載の一部の短編を除けば、その後の続編はすべては小社初邦訳です。アスキー/エンターブレインは、「ドラゴンランス(全6巻)」「ドラゴンランス伝説(全6巻)」「ドラゴンランス セカンドジェネレーション(全上下巻)」「ドラゴンランス 夏の炎の竜(全上中下巻)」と刊行しつづけ、アスキー・メディアワークス(旧アスキー)から発売された最終作「ドラゴンランス 魂の戦争 第三部」にてドラゴンランス世界、クリンの正史にいちおうの終止符が打たれました。

 「じゃあこの『ドラゴンランス秘史』とは何ぞや。終わったはずじゃなかったの?」という疑問にお答え申しあげますと、「秘史」は「魂の戦争」以降のエピソードではなく、シリーズ中最も人気の高い、最初の「ドラゴンランス(戦記)」時代のストーリーで、TRPG版ドラゴンランスのシナリオに存在しながらも、限られた紙面の都合上、省略されて語られずにいたエピソードを、全三部構成・各巻読切の形式で描いた長編小説です。原著者のワイス&ヒックマンが「魂の戦争」執筆後の2006年に発表した新作になります。

 そのため、長きにわたるドラゴンランス シリーズを書ききり、技術・経験・重厚な世界設定・魅力的なキャラ設定といったバックグラウンドすべてを整えたワイス&ヒックマンが、タニスやレイストリン、キャラモン、スターム、フリント、ローラナ、タッスルたちの冒険を描く……という、なんだかとてつもなく豪華な作品になってます。

 この「秘史」では今まであまりメインとなることがなかったキャラクターにスポットライトが当てられます。第一部「ドワーフ地底王国の竜」では、ティカやリヴァーウィンドや何よりフリントの活躍が細やかに描かれており、個人的な感想を申し上げますと、最初のドラゴンランスのキャラクターたちへのより深い理解と愛情が生まれました。(もちろんずっと人気キャラでありつづけている、タニスやスタームやタッスル、レイストリンやキャラモンたちの活躍や新しい魅力の発見もできますよ!)

 それにしても米国ファンタジーの巨匠ワイス&ヒックマンの才能は枯渇することがないですね。マーガレット・ワイス女史は今年で御年60歳ですが、ドラゴンランスは尻上がりで面白くなりつづけ、衰えることがございません。この作品群を日本で紹介できるなんて、我々はとても幸福な出版元であると思います。

 ドラゴンランス シリーズを読み続けてくださった方へ、最初の「ドラゴンランス(戦記)」のみを読んでくださったことがある方へ、そしてドラゴンランスを読んでくださったことがない方へもオススメできます、「ドラゴンランス秘史 ドワーフ地底王国の竜」をどうぞよろしくお願いいたします。


「ドラゴンランス秘史」全三部のあらすじ紹介

★第一部「ドワーフ地底王国の竜」(本作)
時はドラゴンランス戦争初期。〈竜槍の英雄〉らは難民を連れ、ドワーフ地底王国へと向かうが……。ドワーフ王国の秘宝〈カーラスの槌〉――邪悪な竜を討つ聖なる槍ドラゴンランスを鍛えた、伝説の槌をめぐる、タニス、スターム、フリント、タッスル、レイストリンらの感動の冒険! 『ドラゴンランス(戦記)』2巻と3巻の間をつなぐ物語。
★第二部「蒼きドラゴン女卿の竜(仮)」
これまで謎多き存在であったドラゴン女卿キティアラとその騎竜スカイアが活躍する物語。エルフ王女ローラナらの旅とドラゴン・オーブ探索、黒エルフのドラゴン卿との戦い。そして死の騎士ソス卿とキティアラとの出会いが描かれる。
★第三部「時の瞳もつ魔術師の竜(仮)」
赤ローブ魔術師レイストリンが大魔術師フィスタンダンティラスとの契約を経て、いかに悪の道へ導かれて黒ローブ魔術師となったかが描かれる。

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