Lesson 2「ディレイで音程感のある音を作る!」
次はディレイのフィードバックを使って金属的な音を作る方法。アナログシンセなのにラウンドワウンド弦を張ったベースのような音が出せる。
ディレイタイムを短く設定して、フィードバックを上げていくと発振が始まる。遅れた音がもう一度ディレイ回路に入り、その信号がさらにディレイ回路に……というマイクのハウリングと同じ理屈だ。
この時に出る「ビーン」という音を音源として使うのがこのワザ。ただし発振のきっかけになる音が必要なので、VCOの設定も必要だ。
なお、このワザはドラムトラックでしか成立しない。ドラムトラックはシンセで作った音を内部でサンプリングしていて、その際にはFXも含めてサンプリングする。だからディレイの発振音も同時に記録され、ほかのドラムトラックで作った音と同様に扱える。シーケンス画面で音階を打ち込むと、この発振音でメロディーを作れるのが面白い。
Lesson 3「ディレイで爆音キックを作る!」
次は爆音系のキックを作る。
Lesson 2の発展系で、やはりディレイのフィードバックを使う。ごく短いディレイを加えると、倍音成分の打ち消しあいが起きて、強力なフィルター効果が生まれる。これを利用して、低域を激しくブーストさせるワザだ。
このワザは二段構えになっている。まず最初に作るキックの音が、ちょっとしたワザだ。VCO2のノイズでVCO1に変調をかけて、より幅広いバリエーションを持ったノイズを作る。固いキックやスネアが好きな人は、ここだけでも参考になるはずだ。
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