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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート ― 第11回

痛車がSUPER GTを席捲! 大波乱の富士最終戦!

2008年11月11日 20時33分更新

文● 末岡大祐/Webアキバ編集部 写真/加藤智充、編集部

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3度目の正直か? 2度あることは3度あるのか?

 11月9日。SUPER GT最終戦。富士スピードウェイ。「Studie and GLAD with ASADA Racing」と「初音ミク Studie GLAD BMW Z4」(以下、初音ミクZ4)の、今シーズン最後の挑戦である。

ピットナンバーは奇しくも39(ミク)

 この日は朝から曇天で、いつ雨が降り出してもおかしくない天気だった。我らが初音ミクZ4はというと、なんと予選を通過できず……。本来なら出走できないのだが、日曜日のフリー走行で規定タイムをクリアすれば決勝レースに出られることになった。アタッカーの田ヶ原選手はこのプレッシャーの中、見事にタイムをクリアし、最終戦の決勝でなんとかグリッドにマシンを並べることができた……はずだったのだが、ピットイン時にホワイトラインカット(踏んではいけない白線を踏んでしまった)したことにより、ペナルティーを課せられた。それはグリッドではなく、ピットからスタートするというもの。最後の最後まで何かが起きるという、これはこれで初音ミクZ4らしいといえばらしい。

ピット裏では、個人スポンサーの先行予約で申し込んだ人の名前がすべて(667人分!)掲載された

 ピットスタートは全車がスタートしてからピットアウトしなければならないため、圧倒的に不利である。第7戦では、ウェッズスポーツIS350が最後尾スタートながら優勝したという前例があるが、そこまでとは言わなくても、もしかしたら中盤グループくらいまでにはいけるんじゃないかと期待していた。スタート直前に雨が降り出したため、ほとんどのチームがタイヤをレインタイヤに変更。しかし、初音ミクZ4はスリックタイヤのままというギャンブルに打って出た。これが見事に功を奏し、レース序盤は霧雨程度で、路面はなかなかウェットにならなかった。他チームがスリックタイヤに戻すために続々とピットインする姿を尻目に、徐々に順位を上げる初音ミクZ4。

ひとり寂しく出発のときを待つ初音ミクZ4。ペナルティーとはいえ、ピットスタートは孤独だ

 レース中盤で雨も強くなり、ヘビーウェットになったため、レインタイヤに変更すべくピットインしたが、レインタイヤでスタートしたチームに比べて、1回分ピットインが少ないというアドバンテージがあった。途中、コカコーラコーナーを過ぎたあたりで派手にスピンしながらコースアウトしたが、エスケープゾーンが広い富士スピードウェイだったことも幸いし、クラッシュすることなく再びコースインした。

 最終戦で皆気合いが入りすぎたのか、雨だったからなのか、レースはかなり荒れた展開で、上位マシンも含めて、最終的にGT300の全26台中6台がリタイアし、結果、初音ミクZ4は18位でフィニッシュした。

最終戦ということもあり、この通りピットウォークもグリッドウォークも超満員。各チームの応援団も気合いが入っていた。来年はミク応援団を結成して、旗かネギを振りながら応援したいところ

 初音ミクZ4は途中のスピン以外は、トラブルらしいトラブルは一切なく、タイムを指定されているのかと思うほど同じタイムで周回し、ようやくというか、とうとうというか、ついに念願の完走を果たした。筆者はメカニックでもチーム関係者でもないが、初音ミクZ4が痛車化される直前から密着してきたこともあり、ゴールの瞬間は胸に熱いモノがこみ上げてきていた。これまで様々なレースを取材してきたが、これほど感動したレースは初めてだったかもしれない。

(次のページへ続く)

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