作法を知れば快適なタッチUI
Touch Diamondにはハードウェアキーがない。すべて前面の感圧式タッチパネルと、その下部に搭載された計9個のキー、決定キー周囲にある静電式タッチパッドで操作する。
特にタッチパネルを活かした「TouchFLO 3D」が気持ちいい。
TouchFLO 3DはWindows Mobileの待受画面である「Today」の置き換えとして動作する、ランチャーのようなソフト。連絡先やメール、設定などすべての機能が画面下部の10個のタブに整理され、とても分かりやすい。
さらに、いちいちソフトを起動しなくても待受画面で連絡先やメール、画像などの内容をプレビューできるのがスゴイ。以前、筆者が開発機で味わったモッサリ感は見事に解消され、3Dアニメーションもサクサク動くのは驚きだ。Windows Mobile本来の待受画面やスタートメニューも使えるが、片手で快適に操作できるTouchFLO 3Dのほうがオススメだ。
TouchFLO 3Dのインターフェースは次のような構成になっている。なおタブの追加や削除、入れ替えには対応していない。
便利なTouchFLO 3Dだが、快適に操作するにはコツがいる。
- タブの切り替えはドラッグで
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各種機能を呼び出すには、画面下部に並ぶタブを切り替える必要がある。この際、目的のタブを直接タップするのではなく、現在選択されているタブをおさえたまま左右にドラッグしたほうが、よりスムーズに切り替えられる。 - フリックはオーバーアクション気味に
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フリック(画面を指で弾くような動作)で画像やメールをめくるように表示できるが、このとき画面の端から端までなぞるようにしたほうが確実に操作できる。
タッチ操作はどの画面でも有効だが、実はタッチパッドを使ったほうがラクな場合もある。とりわけ、ウェブブラウザー「Opera Mobile」と画像ビューアー「アルバム」では、タッチパネルよりもタッチパッドが便利だ。決定キー周囲のわずかな突起がタッチパッドになっているので、指先で凸を感じながら円を描くようになぞると、連続的に素早くズームができる。
なおTouch Diamondは傾き検知センサーを搭載しており、Opera Mobileとアルバムのみがこれに対応する。本体の傾きに合わせて画面が回転するので、ウェブや画像を閲覧しやすいことも付け加えておく。
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