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平成20年度富士総合火力演習レポート(前編)

雨の御殿場に鋼鉄の虎を見た!

2008年09月08日 20時00分更新

文● 片田 本朔 / 写真と解説● 藤吉 隆雄・吉田/Webアキバ編集部

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 今年も総火演、そう富士総合火力演習のレポートの季節となりました!今回のASCII.jp特別取材班はライター片田氏、カメラマン藤吉氏、そして諸事雑用担当の編集Yという組み合わせ。結果、記事・画像に動画共にてんこもりということで前編「雨の御殿場に鋼鉄の虎を見た!」・中編「後段演習開始!全兵科協同の技を見よ!! 」後編「見た!撮った!これが「夜戦」だ!! 照明弾煌めく総火演・夜間演習徹底レポート 」の三部構成でお送りする。
 ということでまずは前編から……

火力演習の一コマ。同時に射撃を行なう74式戦車。観客席の間近での射撃だ

 富士総合総合火力演習、略称「総火演」
 それは自衛隊イベントの最高峰。全国の隊員たちが日ごろの訓練の成果を一般に公開する特別な日だ。空砲ではなく、実弾による砲撃を観覧できるのが特徴で、日本国内で戦車を間近に見て発射や着弾の音を聞くことのできる数少ない機会である。
 筆者が初めて総火演を見たのは十年以上前。当時は過ぎゆく夏の思い出に軽く応募して、あっさり見に行けた。しかし、今となっては高倍率のレアイベントである。第50回となる今年の観覧申込みは26.3倍、一般駐車場付きで84倍という人気なのだ。

 筆者が最後に砲声を聞いたのは5年前。某国の山奥で反政府勢力と政府軍の衝突の現場近傍に居合わせて以来だ。編集部Y氏(通称:Y戦車部長)から今回の取材を受けて、久々に血が騒いだ。

「いざ総火演となれば、押っ取り刀で駆けつけますぞ」

 ただ、不安があるとすれば筆者の運だ。フィールドワークに出るとトラブルを引きよせる体質なのである。土砂崩れ等の天候災害から戒厳令まで過去の惨状が去来した。

Y戦車部長「ま、トラブルもまたイイネタになるので」
それもありか。

 いざ決行となれば、どの日を取材するかが問題だ。折角なので早朝から夜間まで徹底したいところである。そこで21日の学校予行日は外し、23日の教育演習日を取材日、翌24日の一般公開日を予備とすることで決定。早朝・昼間・夜間演習を網羅し、この日程なら死角なしと判断した。吉と出るか凶と出るか。あとは晴天を祈るばかりである。
 かくして、Y戦車部長(車長)、藤吉カメラマン(「従軍」カメラマン兼操縦手)、筆者(記録係)からなる「大取材班」を編成、取材敢行となったのである。
 前日、藤吉カメラマンの駆るFITに同乗した取材班は深夜に御殿場入り。Y戦車部長の定宿と言われる昭和情緒たっぷりの民宿で一夜を過ごし、本番に備える。

筆者紹介

片田 本朔
 国内ではテクニカルライター。海外では交通事故から内戦まで、行く先々で障害が発生するトラブルライターにして、砂漠と密林、遺跡をこよなく愛する民間人。家族がクーデターに巻き込まれて以来、軍の装備に異常な関心を持ち、暇さえあればアジア・中東で放出品・珍品漁りをしている。本レポートでは本文を担当。
藤吉 隆雄
 この夏に参加したi summit(クリエイティブ・コモンズの世界大会)で、20代に仕事仲間だったIT・音楽ジャーナリストの津田大介氏から「元カメラマン」と紹介されてショックを受けたカメラマン(兼ライター?)。父方の親戚は自衛官だらけ。元・カメラグランプリ選考委員。年末にはアルジャジーラTVでデジタルフォトグラフィーの非常勤講師をすることになっている。早稲田大大学院で科学技術ジャーナリズムを研究中。

(次ページへ続く)

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