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平成24年度富士総合火力演習で新型の10式戦車を撮る!

2012年08月26日 16時30分更新

文● アスキー戦車部 伊藤真広

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 陸上自衛隊の実弾演習「富士総合火力演習」(以下、総火演)が、今年も陸上自衛隊東富士演習場で開催されている。
 観覧応募の抽選に当たった一般閲覧者や、防衛大臣などが来場する26日の本番を前に、自衛隊員の関係者や地域協力者、同盟国関係者などに向けて、ほぼ同内容の予行演習が行われている。

今年の総火演の目玉の1つ。自衛隊の最新鋭戦車10式は、スラローム走行をしながら精密な射撃を披露する

 今回は8月23日に実施された演習を、筆者の所有するカメラ(Nikon D4)と、パナソニックから発売されたばかりの「LUMIX DMC-FZ200」を使って撮影してきたので、その模様をご覧いただこう。

3年ぶりにASCII.jp取材班が東富士に戻ってきたぞー!

昨年までは演習終了後の展示にのみ参加していた10式が、今年からついに演習に参加

後方から見た車体上部の指揮・射撃統制装置のセンサー類

全長は9.4mと90式と比較して60cmほど短くなっている

真後ろから見た10式。ちなみに重量も90式から比べて6tほど軽くなっている

総火演の10式の動き。①から③まで射撃のタイミングは3回ある

10式は、非常に優れた安定性と最新のコンピュータ技術などにより、走行しながらでも精密な射撃が可能で、一部では「走るコンピューター」と呼ばれている

スラローム走行をしつつの射撃。写真左端の草原の上にオレンジ色の線が見えるが、これが発射された砲弾

搭載している砲は90式と同口径だが、威力が向上しているとのこと。また車体の安定性も高いため、射撃後も10式は車体のブレが少ないように感じた

こちらは90式の射撃の様子。射撃終了後の沈み方などを見ると10式がいかに安定しているかがわかる

もうひとつの目玉がこの中距離多目的誘導弾。基本的に高機動車をベースとした車両に搭載して運用されるが、発射台設置して遠隔操作も可能とのことだ

中距離多目的誘導弾は、発射台と火器管制システムが車両一台にまとめられ、非常にコンパクトにまとまっている

発射筒の上にある照準・誘導に使用するセンサー類。照準は赤外線画像とミリ波レーダーを使用し、発車後の誘導は、セミアクティブ・レーザー・ホーミングか赤外線画像が使用される

運搬時には、写真のように発射筒やセンサーは畳まれた形となっている

演習では、左の台から1秒ごとに合計2発発射された。発射直後は比較的低速なので、1発目の撮影が失敗しても、シャターを切り続けて2発目の発射のタイミングを狙うのが吉

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