ブルーインパルスは一区分でのアクロショー実施
この日は晴れながら、昼のサイレントタイム(正午を挟んだショーが中断する時間帯)には低い雲が飛行場近辺に浮かんでいた。ブルーインパルスの展示飛行規則を知っている一部のマニアたちは「今日は青空なのに第4区分かなぁ」とガッカリ顔で話していたのだが、雲は消えていって結果的には第1区分のショーを実施。ショーの最初の方は演技の開始位置がややずれていた気がするのは、雲を避けてのことだったのだろうか。
ここ千歳基地の第201飛行隊の出身である6番機の槇野“KITTY”亮一等空尉は、この日のフライトがアクロバット展示飛行デビューとなる。
第一区分とは
もっとも空の条件が良い場合に実施される演技の分類。第一区分の演技科目には、水平、斜め、縦など様々な飛行展示が含まれているので、観客としては一番見応えがある。
ファンにサインする4番機の浅岡“INOKI”浩和一尉。彼も千歳基地の第203飛行隊出身
プログラムではブルーインパルスは午後1時40分から。しかし、1時20分過ぎににはウォークダウン(行進)は終わりもう搭乗していた。放送のトラブルか、エプロン(駐機場)の一部にしか音声が流れていなかった……
タクシーアウトするときに観客に手を振るパイロットたちのなかで、今回がアクロバット飛行デビューになる6番機の槇野“KITTY”亮一尉はなぜかガッツポーズ
観客の目前でのスモークチェック。この日は南向きに離陸したが、風向きの関係で北向きの離陸となった場合、逆の滑走路端でチェックとなり見られないので今日はラッキー
第1演目のダイアモンド・テイクオフ&ダーティ・ターンで会場正面から再進入。遠くのスモークには日陰になっており、結構大きな雲が太陽を遮っているのがわかる
離陸直後に政府専用機の上空でローアングル・キューバンを演じる6番機。午前中に航過飛行した政府専用機は、着陸した後に地上展示される
バーティカルクライムロールでプルアップするリード・ソロ。この5番機を操る戸島“RAMOS”潔三等空佐も千歳基地の第203飛行隊出身
4機すべてが背面となる4シップ・インバート
垂直に宙返りするワイド・トゥ・デルタループでは、降下に移る際にはもうスモークが押し流されていた。上空の風は相当に強かったようだが編隊には寸分の狂いもない
デルタループへ向かって上昇する6機デルタ編隊の下方の駐機エリアには、千歳基地50周年記念マークが塗装されている
スタークロス
タッククロス1
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