2008年06月19日更新
──Rubyを使って何をするのかということを考えたときに、楽天には大量のデータがあるわけですよね。
森:楽天で3800万、グループ全体で4400万の会員がいます。
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プログラミング言語「Ruby」開発者まつもとゆきひろ氏(43歳) (株)ネットワーク応用通信研究所のフェローとして勤務し、楽天技術研究所のフェローも兼任する |
まつもと:その膨大なデータが、ほぼ手つかずの状態にありました。これをデータマイニングすると、いろいろなことが分かると思うのです。でも、既存(商用)のデータベースを導入して決まり切った解析をしても、狭い範囲のことしか分からない。もう少し、柔軟なデータマイニングをしたいという思いがあります。また、データマイニングの際、パフォーマンスよりもいかに簡単な手順で処理できるかが重要になり、加えて処理がすごく早くないにしても現実的な範囲内で処理が終わる速度ということもカギになるだろうと考えました。
そこで、データセンターがあり、マシンもたくさんあるという楽天の環境の中で、もし比較的簡単かつ簡潔な指示で柔軟なデータ処理ができるプラットフォームがあれば、手つかずのデータに対して支援できるのではないか? という結論になったのです。そこからさらにブレストをし、ストレージに対する支援と大量のデータをいかに高速に格納して取り出すかということ、分散される処理をどうやって記述するのかを考える段階に至りました。
fairyとROMAを互いに強く結合させて、1つにまとめるという手もありましたが、楽天はすでにほかの分散ファイルシステムなどを使っていたことから、システムで組みたいということもあるでしょうし、fairyとROMAをJavaなどのほかの言語から使いたいという要望も出てくることでしょう。そこで、少し冒険になりますが、それぞれを別プロジェクトとし、疎結合させたものとして作ることにしました。そこまできたのが、昨年の夏ですね。
森:それから1年、ようやくプロトタイプができ、実装段階に入りつつある段階です。
(次回は、6月21日のRuby会議で講演予定のROMAのコンセプトについて紹介)
お詫びと訂正:上記の記事に間違いがありました。読者の皆さまならびに関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びして訂正いたします。
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