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長~く使える極上のPCケース 第5回

[特集]We Love Case! こだわるから楽しいんだ

長~く使える極上のPCケース【ユニティ編】

2008年05月05日 10時00分更新

文● 加藤 勝明

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超小型PCには軽量OSが似合う?

GS-L08 CF SET
作業時間:37分

 「ARTiGO」は小さいがファンの音がわずかだが発生する。だが目指すは完全無音の超小型マシン……そういう鉄の志を持っている人ならPico-ITX対応ケース「GS-L08 CF SET」は最適のチョイスになるだろう。なんといってもこのケースは、Pico-ITXマザーをファンレスで運用できるのだから。

GS-L08 CF SET

ファンレスPico-ITXケース「GS-L08 CF SET」

 この製品は以前GS-08として販売されていたものに、CF-IDE変換アダプターを添付したもの。つまりCFカードを起動ドライブにすれば、完全にノイズレスなマシンを手にすることだって可能なのだ。ただその分、OSのチョイスやインストール環境の構築(USB外付け光学ドライブは必須だろう)に頭を使う必要がある。初心者にオススメはしにくいが、PCのことをある程度知った中級ユーザー以上の人ならチャレンジのしがいのあるケースになるだろう。

開ける

GS-L08 CF SETの外観は、先に紹介したGS-L01と同じテイストのデザインになっている。ケース側面全体がヒートシンクになっているのだ

開放

外板を開放した状態。内側はドライブベイやマザーを固定する金具等でかなりキツキツな状態。分解するときは向きなどをよく観察してからにしよう

2.5インチHDD用のドライブベイを外した状態。中に見える銀色のプレートはCPUの熱を吸い上げるアルミブロック。はね上げるとヒートパイプと、ケースに熱を伝える別のアルミブロックが見える

マザーは標準装備のクーラーを外してから装着する。しっかりシリコングリスを適量塗ってから固定しよう。内側に余裕がないので電源ケーブルやIDEケーブルの取り回しをしっかりとしておく必要がある

ケース背面

ケースの背面はこの通り非常にシンプル。この少ないデバイスをどう使いこなすががPico-ITXの楽しさといえる

CFアダプター

製品に組み込まれているCFアダプター。これを使えば完全無音PCにできるが、CFに仕込めるOSは限定されるため、OS選びにも頭を使う必要がある

難度は高いが、達成感は高い

 このGS-L08 CF SETの最大の欠点は組み立て難度の高さだ。ただでさえ小さいのに加え、HDDを接続するには2.5インチ用のピッチの狭いコネクターを両端に持った特殊なケーブルを用意する必要がある(製品にはCFアダプター用のケーブルが同梱)。これでWindowsも動かせないことはないが、機材やケーブルの調達はかなり骨が折れるだろう。
 だが、その苦労を乗り越えた先には完全無音という境地が待ちかまえている。性能よりもノイズレス環境を構築したいなら、このGS-L08 CF SETは実に面白い製品となるだろう。

【取材協力】

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