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画質で見る「E-420」──最強お散歩カメラはAWBも進化

2008年04月18日 14時09分更新

文● 斉藤博貴

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感度別の画質比較


 最後に感度ごとの撮影サンプルを掲載する。高感度時の画質に関しては可もなく不可もなくといったところだ。一刀両断すれば、ほかの一般的なエントリークラス・デジタル一眼レフカメラと同じく、常用域がISO 100~400。非常用域がISO 800~1600となる。

ISO 100

ISO 200

ISO 400

ISO 800

ISO 1600

 これら作例は、いずれも階調「オート」、長秒時ノイズ「OFF」、高感度ノイズ低減「弱」という設定で撮影した。ノイズが出やすい設定だが、描写からノイズを取り除くユーザー側の設定はほとんど行なっていない。

 最低値のISO 100では、影の中のワイヤー、ボルト、金網の目までがはっきりと見える。ISO 200~400の差はほとんどない。暗部のノイズが多少増えている程度だ。ISO 800になると、影の中のワイヤー、ボルト、金網の目の描写が怪しくなって来る。最高値のISO 1600では、影の中のワイヤー、ボルトがノイズにかき消された。金網の目の描写も背景に溶け始めている。

 なお、ISO 800あたりから、雨に反射する光が作る描写のムラがカラーノイズのカーテンを作り出している。それでも、奥の影の中の新幹線側面の描写情報の多さには驚いた。乗降扉上の「車両番号」の「2」の数字などがハッキリと見えるからだ。

 多分、この当たりがノイズ処理におけるオリンパスの「こだわり」なのだろう。筆者が思うに、E-420のノイズは写真描写のディティールを隠すような出方はしていない。このあたりは個人の好き嫌いの差が大きいとは思うが、筆者としては許せる範囲だ。

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