「Athlon X2 4850e」のパフォーマンスは?
「Unreal Tournament 3」の性能が不振なのは、CPUのパフォーマンスが悪いせい、とも考えられる。そこで「Athlon X2 4850e」の性能もここで検証してみたい。今回時間と予算の関係上で下位モデルに相当するBE-2400が調達できなかったため、手持ちのAthlon 64 X2 5000+(2.6GHz動作)と比較してみた。テストは以下の通りだ。設定などは特記しない限り、各ソフトの標準設定を利用している。
Sandra XII Cache & Memory Benchmark によるメモリのデータ転送速度(単位:MB/s) |
||
---|---|---|
TestBlock Size | Athlon X2 4850e | Athlon 64 X2 5000+ |
2KB | 32528 | 38755 |
4KB | 35845 | 37953 |
8KB | 37583 | 39724 |
16KB | 38490 | 39971 |
32KB | 34365 | 39066 |
64KB | 27952 | 32595 |
128KB | 26660 | 30358 |
256KB | 17810 | 19877 |
512KB | 13906 | 16455 |
1MB | 13843 | 10413 |
4MB | 2922 | 3840 |
16MB | 2925 | 3781 |
64MB | 2940 | 3794 |
256MB | 3060 | 3810 |
この結果から見ても、明らかに4850eというモデルナンバーは、旧世代の“4桁+”方式に回帰したものであることが見てとれる。ただし、たった100MHzの差でこれだけ大きな差(TMPGEncで15秒以上)が出る点は少々気になるところだ。4850eの動作クロックは2.5GHz……ということは、メモリークロックはDDR2 800よりやや遅い、DDR2 714相当で動いていることになる。動作クロックの差に加え、メモリークロックの差がじわじわ効いていると考えることができるだろう。結論としては、4850eの性能には多大な期待は禁物だが、そこそこ回る、といったとろだろうか。
(次ページへ続く)
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