この機能はWindows Vista Business、Enterprise、Ultimateでお使いいただけます。
Windows XP Professionalに搭載されていた「オフラインフォルダ」機能が、Windows Vistaでは「オフラインファイル」と名前を変え、大幅に機能強化されている。ネットワークの自動検出やバックグラウンドでの同期など、オフラインフォルダでネックだった点が解消されたのだ。
オフラインファイル(フォルダ)とは、サーバーPC内のネットワーク共有されたファイルをクライアントPCにキャッシュしておき、ネットワークがつながっていないときでも、共有ファイルの閲覧や編集を行なえる機能のこと。例えば、自宅のデスクトップPCに入っている作業用のフォルダを、モバイルノート側のオフラインファイル機能で共有しておけば、外出先でも自宅のファイルを扱えるメリットがある。単なるファイルのコピーと異なるのは、自宅に帰ってモバイルノートをLANにつなげば、デスクトップPC側のファイルと同期できる点だ。両方のファイルが更新されている場合は、警告が表示され、どちらを優先するか処理を選択できるので、望まないファイルで上書きしてしまう心配もない。
Windows XPでは手動で同期しなければならなかったり、同期させずにログオフしようとすると、その際に処理が自動的に実行され、シャットダウンに時間が掛かるといったネックがあった。Windows Vistaのオフラインファイル機能は、PCがネットワークがつながったことを認識すると、自動的に同期できるようになっている。しかもバックグラウンドで同期を行なうので、ログオフ時の待ち時間が短くなっているのも見逃せないメリットだ。
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